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精神分析

水曜日

暗い。窓を開けた。生ぬるい風がすこーしだけ吹いていた。昨晩こもった空気を逃して窓を閉めた。エアコンは除湿から冷房へ。サイドのファンの掃除を、みたいな表示が出た。冷たい麦茶が美味しい。さくらんぼも相変わらず甘酸っぱい。

「昨日」といったら「おとといね」と言われてもう二日経ったのか、とびっくりした。言われてみれば記憶がないわけではないが体感が違う。予定に少し変更があったせいかもしれない。気分や体調の変化が大きい場合は「もう」という感じはあまり感じないかもしれない。美術館で特定の絵に惹かれて何分も立ち尽くすときは「もう」となる。それができる程度に気分と体調が落ち着いているという前提があるのかもしれない。

シンポジウムの討論原稿を作ったが、隙間時間に書き溜めていたものはほぼ使わず、結局一気に書いた。6月初めの協会の学術大会のときも一気に原稿作ったけど、今回は専門の精神分析とほぼ素人のアートとの掛け合わせ。書いていていつもと違う感じがした。シンポジストのみなさんからいただいたのは原稿ではなくスライドだったので文脈が読める場合とそうでない場合があるから捉え損ねしているだろうなあ、ああ、ごめんなさい、という思いとわからないから自由に書かせてもらっちゃいますね、という開き直りの両方で書いた。特にお金が出るわけでもないから自分の勉強を兼ねて、という気持ち。もちろん興味があるから引き受けたわけなので浅い知識も少しは深まった。でもこれはいつものことだけど勉強って始めると終わりがないし、すごい人たちは考えてることもすごいし勉強量もすごいので表面的な理解は修正されるばかりで、楽しいけど大変だった。でもアートの見方は少しだけ変わる気がする。毎回急ぎ足で見なくてはいけないことが多いから体調とかに関わらず何分も佇むことは難しいけど、今回はこうだったけど今度はこうしたいな、とか不足に気づける気がする。近いところで行きたいのは上野のミロ展。上野はちょっと遠いから隙間時間には行けない。計画を立てよう。むしろゆっくりできるときに行ってあんみつとか食べたい。お散歩もしたい。でも暑いな、と結局なるけど。

さて今度は年末までに書くものがある。これは本の一章なのでもう少しがんばれたらいいなと思う。

今日は水曜日。言葉の世界は難しいけど今日もがんば里ましょう。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生