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精神分析

朝はぼんやり

窓に蜘蛛がくっついている。鳥たちが同じ場所で会話するように鳴いている。朝は情報量が一定でいい。冷たい麦茶を飲んで喉を潤す。ぼんやりと夢を反芻する。昨日したおしゃべりも昨日した日焼けも残ってはいるけれど今目の前はとても静か。朝を迎えたくないからと眠らずにいた人にもとりあえず朝はくる。そのあとに活動が控えていると今日も一日始まってしまったと朝の静けさなど感じる間もなくいつもの動けなさに覆われるかもしれない。今目の前の情報の少なさをまだ起きていないことで埋めてしまわないようにするのは難しいことかもしれない。何も知らなくてもやっていけることはたくさんあって、でもひとりでできることには限界があって、場所によっては悪意に晒されたりする。難しい。じっと朝のいつもに浸りながら考えることはぼんやりぼんやり。今日は何にもしたくない。というか朝早く起きすぎた。今日は今日としてはじめよう。春はあけぼの、夏は夜。朝はぼんやり。いずれ夜。どうぞ良い一日を。