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精神分析

湯の花饅頭、文化

気持ちいい朝。光もきれい。

伊香保温泉のお土産といえば清芳亭の湯の花饅頭。実家にいた頃は父が何かのついでによく買ってきてくれました。一時期、どこかのお饅頭屋さんとの間でなにか大変だったという話を聞いたような気がしますが田舎の噂話だったのか観光地ではよくある話だったのかわかりません。私はここの湯の花饅頭以外は食べたことがありません。一択。皮の薄さも口あたりも甘さも大きさも本当にちょうどよくて大好きです。今回はお土産として和栗饅頭と一緒にもらいました。久しぶりのお味。待ち望んだ秋の風を少し寒く感じながら熱いお茶をいれていただきました。ようやくこういう楽しみを満喫できる時期がやってきました、か?疑問形になってしまいますよ、今年はさすがに。また暑くなったりしませんか?私たち人間の責任でもありますがこんなに暑い日が続いたり台風が変な進路をとるのは異常事態でしょうか。もう異常気象と言われて久しいと思うのですが異常がいつのまにか標準とか正常とかなってしまいそうで怖いです。水とか空気が変わったら和菓子の味も変わってしまうことでしょう。その土地のその気候や風土に合わせて長い間作られてきた自然の恵みを感じられる生活を維持するのはいまや観光客の立場の私でもあるのですよね。おいしいと感じなくなったなら別のおいしさで、と交換可能な世界を生きられる人もいるかもしれませんがそれではあまりに味気ないですし、と書きながら輪島の朝市とか世界に誇る文化を育んだ土地が元日から大きな被害を受け続けていること、それに対する支援の不足について考えていました。せめて言葉が、少しでも広く届くように、と瀬尾夏美さんなど常に現地の方に思いを馳せ、実際に出向いている方々の呟きをお借りしたりしています。私のSNSは全く拡散力はありませんが誰か一人でも彼らの言葉によって被災地への注意を維持しなくてはという気持ちを共有してくれたらいいなと思っています。清芳亭のお饅頭、美味しいです。どうぞ良い1日を。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生