風が気持ちいい。カラスが大きな声を出しながら通り過ぎた。今朝は柿と葡萄とカントリーマアムの秋っぽいやつを紅茶と一緒に。温かい飲み物をエアコンなしで美味しくいただける季節、ありがたい。なんか昨日は暑かったけれど。あと夜、アイロンをかけたら暑かった。自分の家で手作業で仕上げているクリーニング屋さんは昔だったらすごく暑かったことでしょう。それに対しても素敵な工夫がありそうだけど。今はあまりみなくなったかなあ。地元で長くやってきたクリーニング屋さんもなくなってしまった。荻窪の小児科や保育園で働いていた頃、教会通りにごはん食べに行ったり、お散歩やお買い物に行ったりしたけどそこに東京社というクリニーニング屋さんがあって閉まっていても外観が好きでよく写真を撮った。きれいな水縹色の壁と不思議な作りの建物。この夏はこんなに暑かったけど作業はどうされていたのだろう。荻窪の古い商店がどんどんなくなっていくのをちょうど目にしてきたけど、再開発たって、ねえ。川勢も老朽化で無くなってしまったらしいし、街の顔としてありつづけてくれた店も大切にされないのっぺりした世の中って寂しい。
まだ朝の静けさが続いている。あと少ししたら駅に向かう人の足音が聞こえ始める。私もその一つになる。
つけたばかりのエアコンとかけたばかりの洗濯機とこうしてタイプをする音、そして時々、もぐもぐする音と飲み物が喉をごくんとする音、季節が秋で、これが夜だったらこれだけでものすごく静か。これが朝だと全然違う。朝は意外と音が多い。太陽が登り始めた頃。鳥が起き出した頃。谷川俊太郎の詩が書いてそうな景色が次々と立ち上がり始める時間。この種の音が少しする場合の静けさとただただ続く釧路湿原を行くときの静けさも全然違う。釧路湿原を歩き始めたら大地が揺れた。地震だった。どこにも誰もおらず、それ以上揺れないことを見込んでまた歩き始めたのは何年前か。比較的大きな地震だった。再生可能エネルギーの促進か自然保護か、って自然保護に決まってるだろう。釧路湿原をひとりで歩いてみたらいい。自分も自然の一部であり、常に生かされているという感覚が少しでもあるのであればわかるだろう。
私は今日までの原稿を書かねばならないのだった。当初とは異なるテーマを思いついてしまったのでまだ半分くらいしか書けていないのでほぼ無理だと思うのだけど。万が一書けたとしても内容的にも採択されなそうだけどこの数時間でできるところまでやって、今回無理なら次回の下地にしよう。続けていこうと思ったのに全然ダメだったな。まあ、お仕事は今日もがんばりましょう。良い1日になりますように。
