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精神分析

オグデン論文に対するやりとりを読んだり。

起きたらすぐにカーテンの隙間から東の空を眺める。夜明けはまだ。寒いから日が出るまでカーテンは開けない。今週は朝が寒い。昼間は結構暖かくて銀行や郵便局やコンビニに行ったりするのがめんどくさくなくてありがたい。どこも近いけど。

寒い寒いと思うと北海道や青森などの地震後の状況が気になってニュースを探してしまう。被害状況の写真も増えてきたが東京よりずっと寒い土地に暮らす人たちは今どんな感じなのだろう。北海道の友人たちは元気なお返事をくれたけど。後発地震注意情報って以前からあったのかな。あまりテレビを見ないからよく知らないけど行ったこともある街の名前が出てくるとさらに胸が痛む。原発も気になる。作業工程を知らない人が半数はいるらしい。

年末年始は寒いから出かけても屋内で過ごしたいがなんとか館関係だと水族館はやっているところが多いかもしれないが、文学館とか美術館は休館が多い。もちろんみなさん、年末年始くらい休んだ方がいい。山に行けばすぐにあたたまるけど。冬の空気を楽しめるようになりたい。

どこにいっても、というほどではないが、文学関係の展示などにいくと常設展で三島由紀夫と出会う確率は高く、展覧会の主役より目立っているように感じられることも多い。写真でも文章でもエピソードでもなんでも印象が強い。私が三島由紀夫の文章が好きだからそんな気がする、というより三島の交流、活動範囲が広いせいだろう。この前、友人と土居健郎の文章の美しさを話したせいか、ちょっと寄った本屋でふと三島由紀夫の文章読本を思い出した。文章読本それ自体をというよりその中の3行に救われた、みたいな誰かの文章を思い出した。誰だろう。武田百合子か、と思い、文庫の棚で武田百合子の本を探したけど対談の本しか見当たらず、それではないみたいだったがその対談本も面白そうだった。この時代の本はいいな。ほとんど中身は覚えていないが読んだときのインパクトだけ覚えている。

今朝もりんごと熱海のお土産をいただく。三木製菓さんの「ネコの舌」。ロゴもイラストもかわいいな。そんなに大きくない個包装なのに舌型の薄いクッキーがたくさん入ってる。素敵。美味しい。ザクザク厚いクッキーも好きだけどこういうのもいいね。

それにしても目を逸らしたくなるニュースが多すぎる。ノーベル平和賞の授賞式にも出席できないとかほんと平和ってなんだろう。常に命かけないといけないのか。

昨日、仕事を終えてもう今日はなにもできない、と脳内で弱音を吐きつつiphoneのKindleアプリのマークを眺めていたらメールがきた。The International Journal of Psychoanalysisから。新しいジャーナルが出るとくるお知らせメール。スタイナーの論文の紹介から始まってて少し元気が出た。知っている名前が出てくるだけで少し嬉しい、とざっと見たらLetter to the EditorのセクションでMarie Lenormandがオグデン(Thomas Ogden)の最新論文、Inventing psychoanalysis with each new patientに対してコメントしていることを知った。そしてそれに対するオグデンの返事も読めることがわかった。PEPを開いて早速読んだ。私はこのLetter to the Editorのセクションが好きで、今回は私もインパクトを受けた論文に対するコメントだったのでなおさら興味深く読んだ。結構強い言葉で批判しているなと思ったが長いのでオグデンの応答を先に読んだ。簡潔にして的確。レノルマンって読むのかな、Marie Lenormandはウィニコットについての論文で読んだことがある気がする。この二人はウィニコットの読み方も対照的なんだろうなと思った。オグデンの論文は訳してあるからもう一度読んでみよう。こういう対話があると論文の理解が深まる。

昨日は私のオフィスの専門家向けページを更新した。読書会と事例検討会の来年度のご案内を載せたので精神分析的臨床を実践している方はぜひチェックしてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。

寒そうな空。今日も頑張りましょう。