今朝は雲が多い。東の空のピンクの手前に雲がモコモコ。見上げれば今朝も月がスッキリきれい。
昨日はバタバタして投句も締切直前になってしまった。いつもそうではあるけどいつもは俳句作らなければ、と焦ったり、兼題を確認したりはする。でも昨日は隙間時間はずっと翻訳をしていて、集中しないと内容が入ってこなくてほかのことを考えられなかった。でも精神分析のことばかり考えるのは蔦重が本のことばかり考えていたのと同じだし、組織に所属してこういう仕事やるのも色々面白いのでがんばろう。
蔦重は大河ドラマ「べらぼう」のこと。本当に楽しいドラマだった。お江戸文化への興味もこの一年でとても広がった。平賀源内の化け物っぷり(どこにでもいるじゃん、という意味で)には展覧会や資料で驚かされる方が多かったが、最後の遊びある時代だったのかもしれない。私は本を読むのが好きというより読書が生活に組み込まれているけど、本の力を存分に見せてくれたのも大変楽しかった。横浜流星は映画「HOKUSAI」で阿部寛が演じた蔦重(渋くて迫力あってこっちも好き)とは全く違うやんちゃで生き生きしたみんなあってこその蔦重で最後まで泣き笑いさせてもらった。ああいう形で人の気持ちに鈍いのも面白い設定だった。瀬川、おていさん、つよ、大崎、吉原の女たち、大奥の女たち、みんなかっこよかった。落語的な終わり方も面白かったし綾瀬はるかは狐でも違和感ないのがすごいな。みんなが集まるシーンが本当にかっこいいドラマだった。重政先生が大好きだったな。とか書き出したらキリがない。楽しかった。
昨日はElias Mallet Barros(2000)、Affect and Pictographic Imageを少し読み始めた。ピクトグラムの論文。精神分析でピクトグラムというとフランスのピエラ・オラニエがオリジナリティを発揮。主著はAulagnier, P. (1975). La violence de l’interprétation. Du pictogramme à l’énoncé Paris: Presses Universitaires de France. 英語版はThe Violence of Interpretation: From Pictogram to Statement, trans. A. Sheridan. New Library of Psychoanalysis. London: Routledge, 2001.これは持っていて部分的に訳してあったのでそっちも参照。本当はオリジナルの概念は用語集や辞書を参照してから中身に取り掛かるのが一番いいと思う。Reading French Psychoanalysis Edited By Dana Birksted-Breen, Sara Flanders, Alain Gibeault(2010)のGlossaryにあるPictogram [pictogramme]もよくまとまっている。昨日はそれを見直そうと思ったのに別の紹介を読んでしまったので時間を取られたLa pensée clinique chez Piera Aulagnier Matinée scientifique de la S.P.R.F. du 11 avril 2015 Conférence de Cathie Silvestre 。2015年4月11日S.P.R.F.(Société Psychanalytique de Recherche et de Formation, Psychoanalytic Society for Training and Research)の会で行われたCathie Silvestreの講演記録。「ピエラ・オーラニエにおける臨床的思考」。これが長くて難しいのだけど結構面白くて一生懸命理解しようと真剣になってしまった。PCの画面に目を近づけすぎてた。近づけなくても老眼鏡のおかげで読めたのだけど目に入れる情報を少なくしないと理解できなかったから。ピクトグラムは人間の心が対象や環境と近づく運動の中で最初に現れる原初的形態といえる。表象なんだけど表象以前という感じ。これも訳したら勉強会で共有しよう。勉強も関心を共にする人たちと協力しながらやると広がりも深まりもあっていい。基本的には孤独な作業だからこそ支えが必要。べらぼうと同じ(余韻に浸っている)。
火曜日もがんばろう。

