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精神分析

春、第九の里、詩学

今朝の夜明けは雲が多いなあ、と反対側の空を見上げると月がとても明るくてびっくり。おはよう。

昨日は仕事始めでなんでもないいつも通りな感じで仕事をしてきたがやはり何かが違う気がする。心身ともにまだ正月気分、というわけでもないけど、昼間、外に出たらとってもいいお天気で鳥たちが賑やかに飛び交っているのが聞こえてなんかもう春ではないか、と思った。そっちのほうを見上げるとあれだけたわわだった柿の木の実が数えるほどになっていた。新宿中央公園の木々もすっかり色が落ちて冬枯やという様子。

きしきしと帯を纏きをり枯るる中  橋本多佳子

こちらは冬景色ね、とダウンを脱ぎながら歩いていたらピンクの梅が!ここの梅は実がなるまでずっと楽しませてくれるのです。

探梅や鞄を持たぬ者同士  櫂未知子

探梅行かないとね。俳句も作らないとね。お正月はいい景色をたくさん見たのだから。

今朝は徳島県鳴門市の道の駅「第九の里」で買った「第九クーヘン」。鳴門市産のさつまいもと徳島県産のはちみつを使った焼き菓子。粉砂糖がきれい。

第一次世界大戦中、徳島県鳴門市大麻町桧につくられた板東俘虜収容所。その「バラッケ」(バラックのドイツ語)を一部移築、復元した物産館で買いました。年末、いろんなところで歌われたであろう「第九」を日本で初めて演奏したのがここにいたドイツ兵俘虜たち。楽器も最初は手作り、プロの音楽家が数人いたことで作られた即席楽団。最初の演奏は1918年6月1日。お隣のドイツ館には当時の収容所の生活、地元の人たちとの交流、それを支えた所長の松江豊寿のことなどを知れるきれいな展示室があります。「そもそもさ・・・」と複雑な気分にはなったけど。戦争はしてはいけない。なんでそれが当たり前にならないんだろう。ドイツ館の前は広場で松江豊寿とベートーヴェンの銅像もあった。最寄駅は坂東駅。小さな無人駅だけどこの日は徳島県一番の大社、阿波國一の宮大麻比古神社に向かう人たちでそこそこ混み合っていました。私が乗ったときは一両の汽車(ディーゼル車)でみんな座れるくらいの人数だったけど車窓から見えた車の列はどこまでも。大渋滞で、バスは前もって運休。「第九の里」からバスで空港に向かう予定だったのに気づくのが遅れた私たちは大慌てで坂東まで戻り徳島駅から空港に向かったのでした。なので「第九の里」の敷地内にある社会運動家の賀川豊彦の記念館は20分くらいしかいられず。いい資料館だったのに。オフィスと同じ京王線の上北沢駅にも松沢資料館があるので今度行ってみよう。賀川豊彦はアインシュタインやガンジー、ロマン・ロランとも会っていた。フロイトと同じじゃん、と思ったけどフロイトはガンジーには会っていないか。「第九の里」に行く前に初詣した大麻比古神社もよかった。参拝の列に少し並んだけど明治神宮とかと比べると普通に参拝できた。境内にはドイツ兵士が作ったドイツ橋も。技術大事。

今年の隙間時間、読始めはポール・リクール「時間と物語」(久米博訳)の訳者あとがき。難しいに違いないから分かりやすそうなところから。アリストテレスの『詩学』が始まりから出てくるのか、と急に身近になった。『詩学』はいくつか邦訳があるけど光文社古典新訳文庫の三浦洋訳は、本の半分が解説になっていてありがたいし読みやすい。「ミメーシス(模倣)」と「固有の快」の間に「ストーリー」があるのだと思うのだけど、難しいこと考えなくてもこの本は読んでるだけでなんか楽しい。難しい芸術論を読むより楽しい。なんでだろう。リクールも楽しく読めるといいな。

ということで今日は火曜日。がんばりましょう。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生