きれいな空。ほんと春の夜明けってこんな感じなんだなあ。昨晩は夜桜の向こうに細い月がきれいだった。
昨晩『中井久夫集』を読みながら土居健郎のことをポストしたら知らない方たちからも反応があった。土居健郎のベストセラー『「甘え」の構造』を読んだことがある人がどれだけいるかわからないけど中井が面白がった土居の「怖さ」以外の面白さや怖さや迫力を知ってほしい。臨床家のみなさんは戦後の精神医学に「みたて」を持ち込んだ土居健郎の『新訂 方法としての面接 臨床家のために』も読んでね。そして土居健郎は訓練分析でワークスルーすることはできなかったけど日本の精神分析の基盤を作った一人なので6月の日本精神分析協会第44回学術大会にもいらしてくださいね。参加申込みが始まっています。私は6月14日(日)の一般演題 「『甘え』を再考する」で土居健郎の「甘え」概念と対話を試みます。この大会は守秘義務を負う臨床家のみなさまにオープンにしております。 医師、歯科医師、公認心理師、臨床心理士、看護師、保健師、助産師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、社会福祉士など臨床に携わるみなさま、ぜひチェックしてみください。
昨日は土居健郎『甘え・病い・信仰』も読んでいて、土居はここでも「甘え」をすっきり説明している。
「まだ言葉を話さない赤ん坊が物心がつくようになって、母親を求めるようになると、母親に甘えるというのです。生後しばらくの間は、話すことができませんし、もちろん甘えるという言葉を知るわけはありません。物心ついておぼろげながら母親の存在を自覚するようになる、少し難しく言えば、自他の区別ができてくるのだと思いますけれども、そうなって自分の方から母親を求めるようになると、そういう動作をさしてこの子はもう甘えると周りで言うわけです。」
ここまではわかる。このあと「子どもが親に甘えるとき、子どもは親とのある種の一体感を感じていると想像されるということです。(中略)日本語だけにこのような言葉があります。今、一体感という言葉を使いましたが、そのことと関連のある専門用語を紹介しますと、identification という言葉があるんです。」と書いている。私はここであれって思う。土居は続ける。
「もう一つの意味は、何者かと一体になる、何者かと自分を同じようにする、そのものと自分が結びついて一緒になる、そういう場合でして、日本語ではその場合には「同一化」というふうに訳します。一体化と言ってもかまわない。これは精神分析の方でよく使われるようになった用語です。identify というのはもともとはふつうの言葉なんですけれども。後者の意味でこの語を使うとしますと、子供が甘えるときは、子供は親と同一化しているのであって、親との一体感を感じている、こういうふうに解釈することが可能となります。」
私は一体感と同一化は違うと思っていたので「うん?」となった。これについては発表に使うかわからない。今日は勉強する時間ないし明日から平日だしもうどうしましょう。まあ、こうやって少しずつか。良い日曜日をお過ごしください。

