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精神分析

蝉、秒単位、夢

眠い。夜はアブラゼミしか鳴かなくなった。朝はミンミンゼミも聞こえる。蝉に「鳴く」という動詞をくっつけることにいつも抵抗がある。メカっぽいからな。蝉も幼虫も鳴くのか?聞こえないくらいの感じできゅうきゅういったりするのか?

この前、表参道を歩いていたら「原宿まであと何秒?」という子どもの声が聞こえた。結構難しい質問だなと思ったら「600秒くらいかな」とあっさりお父さんが答えていた。言われてみればそんなに難しい質問ではなかった。すると今度は「10秒が何回?」とまた意表をつかれる質問がきた。答えるのは簡単だがたしかに子供の時間感覚は秒単位かもしれない。

電車のドアがなかなかあかずあれっとなっているついでに、ついででもないか、電車の時刻がらみで、電車の時間は出発時間だからドアはそれより早くしまるという話をきいた。当たり前じゃんと思うかもしれないが、少し前にわざわざそう書いてある張り紙も見た。駆け込めず目の前でドアが閉まってしまい大事な用事に遅れてしまった人からクレームがきたのだろうか。秒単位はたしかに世知辛いが東京の電車はそれが人に対する人の仕事ですよという部分も失われつつあるのでなおさらかもしれない。

今朝の夢は和やかであたたかかっただけに不安を覚えるような夢だった。喪失の不安というのは静かにいつもまとわりついている。今日もどうかご無事で。良い一日でありますように。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生