あまりうまく眠れなかったが起きるたびにスッキリしているうちにいつもの早朝になったので起きた。
昨日は関西に日帰りで行ってきた。帰りの新幹線からも月がきれいだった。行きの富士山を楽しみにしていたのにまた寝てしまった。京都駅で下車。何年ぶりだろう。そんなに久しぶりでもないが全然慣れることもない。学会でいつも使う国際会館と京都府立植物園がこんなに近いとは思っていなかった。これからは学会が京都であるたびに寄ろう。朝10時からの園内ガイドに参加したかったな。知らなかった。でも竹林エリアにあるというアカダマキヌガサタケを見つけることはできた。ひとりでキョロキョロしていたら職員さん(多分。植物園のTシャツ着てたし。)たちの「あった、あそこ。今年はどうこう」という声が聞こえた。常連さんが今年のアカダマキヌガサタケは少ないだかもう終わりだか言っていた、という話をしていた。植物園には常連さんが多いからな。私の友達は植物園ではないけど植物いっぱいで有名な公園の常連で職員ではないのにものすごく草花に詳しい別の常連さんと親しくなっていた。植物のようにつながっていってる。アカダマキヌガサタケ、一人じゃ絶対に見つけられなかったな。レースのスカートみたいのをはいたキノコ。

森を歩いていたら紫陽花の小道の向こうにハス池が見えた。近づくと白やピンクの蓮がいっぱい。感激。すごくきれいだった。

シンポジウムはとても楽しかった。私は討論だったけど時間が足りなかったので用意した原稿をもとに半分の時間でほぼアドリで喋った。よって自分でも何を言っているかよくわからなくなった。が、まあいいのだ。こういうのは一生懸命勉強して一生懸命言葉にしてみる人たちの集まりを見ることも大事だから。わかるわからないではなく見てるだけで触発された人たちもいたみたいよ。そういう話で盛り上がっているそばにいたから心の中で頷いていた。たしかに私も精神分析の勉強をはじめて数年間の盛り上がりはそういう感じだった。知的興奮と自分はこれからどうするのかなとなるきっかけを得るような。私はながーい時間をかけて精神分析家になったけどながーい時間をかけて精神分析を受け始めたり、大学生になったり、何かを諦めたり、何かを失ったり、時間がながーくあれば色々ある。そういうことが我が身に生じないとその実感はあまりないかもしれないけれど。なんでも大まじめに楽しめたらいいですね。と私が言っても説得力に欠けるかもしれないけど私は学問に関しては大真面目だと思うな。がんばろ。
それにしても知らない土地にいくと色々ハプニングがあるものですね。駅員さんに聞いて何度も確認して乗ったはずの電車のアナウンスに「あれ?」と思っって隣の人に「これは各駅停車ですよね」と聞いたら、最初聞き返されてもう一度言ったら「大丈夫ですよー」とすごくやわらかい感じで言われた。電車のドアがしまった。すぐに今の会話を反芻した。違和感。大丈夫じゃなさそう。「ああそうか。こっちでは多分各駅停車って言わないんだ。普段使わないから快速電車って言ったと受け取ったんだ、きっと」と思った。案の定、その電車は私が降りるはずの駅を超えていった。多分「普通列車」っていうんだよね、こっち。「か」と言ったら「快速」とかなのではないか。わからないけど電車は遅れていたし「普通」ってかいてあるのに乗ったつもりだったのにな。会場にも少し早めに向かったつもりだったけど、私にはもっと時間が必要だった。バスがあると言われていたのでそれを使おうと時効表を見たら土日は1時間に2本。これでは間に合わない・・・とか色々あった。「つもり」って本当にあてにならない。注意力も想像力も足りなかった。しかし、私には体力がある、ということでなんとか乗り切った。植物園満喫して烏丸御池で大急ぎで展示見てとかしてたからな。本当は東京でみそびれた美術展に行こうかと思ったけど混んでるだろうしなあ、どうしようかなあ、そうだ、植物園!と思いついてからはウキウキだった。浮かれ過ぎたか。汗だくで真面目な会に出ることになってしまったが眠くもならず先生方のお話はとっても面白く聞いた。帰り道も余裕持ちたかったけど深夜になると翌日がきついし、それでも少し余裕を持って決めた時間のずだったが、帰りも会場から駅までの時間を計算していなかったのでご挨拶もそこそこに出てくることになってしまった。電車の遅延も乗り越えて間に合って本当に安心したけど。帰りの電車はウトウトしてばかりの行きとは全然違って仕事がはかどった。よく動いてよく学んだ。オンラインで聞いてくれていた友人たちからメッセージももらい励みになった。読むはずだった原稿も送った。岡田温司先生の最新のご著書と館先生の水色の本もいただいてとても嬉しかった。PCや持っていく必要なかった。リュックには出すのを忘れていたというかここにいたのか、という本が入っていてすでに重かったがルンルンで帰った。筋力も戻していきたいからガッツリ背負って坂道もぐんぐん歩いた。夜は涼しかったしね。
今日も一仕事。がんばりましょう。
