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精神分析

ハンカチとか懐かしさとか。

早朝、まだ空が暗いことを確認して洗濯物を干す。昨晩取り込んだハンカチをたたむために広げる。薄いピンクのハンカチ。少し小さな穴が開いているのにはじめて気づいた。本当に若いときに誰かからもらったハンカチ。当時はとても高級なものに思えた。実際そうなのかもしれない。ハンカチっていろんな人にいただくけどどれが誰からでその誰はどこの誰だったか、というくらい昔のものが多い。結局、一番上に置いてあるのを使ってしまうからお決まりの数枚しか稼働していないけれどその一枚。私は自分でピンクを選ぶことはほぼないけれどこのハンカチは見るたびにレタリングがかわいいと思う。どこのだっけ、と思ってまじまじみてみたけど書いていなかった。なんとなくKENZOのだと思っていた。KENZOがすごく流行った頃のかもしれない。改めて見てみるとこれってマザーグースの数え歌だと気づく。多分知っていた。でも覚えていない。マザーグースは谷川俊太郎訳のをセットで持っていた。今もその辺にあるはず。イラストは堀内誠一。堀内誠一は今年はじめかな、立川のPLAY! MUSEUMでやっていた展覧館に行った。すごく懐かしくて楽しかった。あの懐かしさのひとつなんだろうなあ、このハンカチ。A was an apple-pieからはじまる数え歌。B bit it, C cut it,D dealt it,E eat it,F fought for it, G got it,とつづいてく。きれいにアイロンかけて壁に飾るようにしようかな。実用から思い出の品に意識的に変えていくのもいい年齢かも、50代。

今週も何も進まないまま土曜日になってしまった。昨日は本をもつ気力もなく頭の中にあった韓国の詩人、呉圭原の詩を思い浮かべていた。茨木のり子の『韓国現代詩選』にも入っているし、吉川凪訳の『私の頭の中まで入ってきた泥棒 呉圭原詩選集』もおすすめ。多分、昨晩はゴロゴロしながら頭の中で本を探しているうちに「私の頭の中」という文字と重なり合ってこの詩集がヒットしたんだろうな。

今度読むアンドレ・グリーンにトロイメライが出てくる。Schumann’s Reverieという形で。私にとってこれはオルゴールの音楽でやっぱり懐かしさのひとつ。もうだいぶ前かもだけど有村架純主演の『コーヒーが冷めないうちに』の主題歌がYUKIの「トロイメライ」だった。

♪雲の上で遊ぶトロイメライ 星に手が届きそう夢みたい 笑顔がよく似合うトロイメライ♪

この曲「トロイメライ」の言葉の乗っけ方がすごくいいんだよ。

最近、集中して音楽を聴くこともないけど久しぶりに聴いてみよう。良い1日になりますように。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生