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精神分析

矛盾との仕事

対面での集団向けのコンサルテーションもやっぱり楽しい。仕事が好きなのはラッキーなことだと思う。

この人すっごく排他的で基本相手を見下している人だけど周りからはわからないものですよね、個人の傷つきなんて実はどうでもいいんでしょ、当事者として心が痛むとき以外は、私はその人にそんなことされてないし、その人がそんなことするくらいなんだからどうせおまえが悪いんだろ、とかどこかで思ってるんでしょ、と言われたら反論しますか。私は反応もできないかもしれない。一対一でいわれたら話を聞かせてもらいながら考えることができるかもしれないけど集団の中で私だけに聞かれたらどうだろう。あなたのお友達のその人は上手ですよ。当事者がいる場所でも平然と自分の無知を強調して謙虚ぶりながらうまいこといっていますから。こんなひどいことしててもうまくいえたものが強者で勝者ですね、やっぱり、声を上げさせない人が声をあげる人に賛辞をおくっている矛盾なんていくらでも生じますよね、と言われたら?私たちは日常的にいくらでも例を知っているはずなのに相手が実はどれだけ誰かを傷つけている人か、あるいは誰かに傷つけられている人かを最優先に考えて人と会ってはいないと思う。

個人の傷つき、集団の傷つき、そこから生じるそれぞれの、または集団の動きにおける様々な矛盾。そういうものと今日もまずは仕事で出会っていく。仕事だからできることから。まずは。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生