早朝、ベッドから外を見ると空が少しだけピンクがかってとてもきれいだった。今はすでにグレーと水色の間みたいな色でのっぺり。
昨晩、徳間書店から出ている『スタジオジブリの 生き物がいっぱい』をなんとなく見ていた。友達の犬がテトというのだけどもちろんナウシカから。テトは本当にかわいい。友達の犬もすごくかわいかった。おうちに行く時間があった頃はよく会っていたけどまだ元気なのかしら。聞いてみよう。これ巨神兵もラピュタのロボットも紹介されてるけど「生き物がいっぱい」という言い方だとちょっと雰囲気が違う気がするけど生き物ではあるな、たしかに。コダマとかマックロクロスケはやっぱりかわいい。マックロクロスケって「ススワタリ」という名前がついていたのか。知らなかった。ネコバスも生き物だなあ、そういえば。絶妙な生き物がいっぱいだな、ジブリ。
何年かぶりに調味料ポットを買った。何十年ぶり?グッドデザイン賞のかわいいのを見つけてパッキンがしっかり閉まるのを何度も確認して買った。家で一度洗って乾かしてパッキンを閉めてお砂糖とお塩をそれぞれに入れたのだけどなんか密閉されない。おかしい。お店ではきちんと閉まったのに。付け方はあっている。持ち上げたりして色々と確認するが頼りない感じでしか閉まらない。困る。中のすり切り板のせいか、と思って取り外した。閉まる。うーん。すり切り板の付け方もあっていると思うのだけどなあ。売っていたときはこれはセットされた形ではなかったのだっけ。まあいいか、閉まるなら、とすり切り板を外して利用することにする。多分あってもうまく使えないだろうから。
ゆっくり料理する時間はないけど料理本が好き。随分たくさん持っている。東京に出てくるとき『暮しの手帖版 おそうざい中国料理』と中華鍋を親にもらった。私のは平成九年発行。今は装丁が変わったみたい。これ1、2、とか手順の番号がふってあるのとないのがあるのだけど読み物として楽しいし写真もとても綺麗。素揚げするものが多いから不注意ゆえ揚げ物を避けている私が実際にこの通りに作ることはないのだけど置いておくだけでも素敵なever greenな一冊。揚げ油使わないものをここから作ってみようかな。そういえばこの前、本屋を出たらちょうどお昼の時間になるところでビルのレストラン街に1人の人や3、4人のグループが続々と向かうのが見えた。あまりおなかが空いていなかったけど冷やし中華の看板を見つけて今年一回は食べておかねばと入った。ベーシックな色合いのきれいな盛り付け。麺の量が多くなくて助かった。『暮らしの手帖版 おそうざい中国料理』には「冷麺四題」として「蒸しなす」「揚げ魚とかまぼこ」「えびとトリで」「麻醤麺ふう」のレシピが載っている。文字のフォントも可愛い。「えびとトリで」の「で」がいいしこれ作ろうかな。丁寧なレシピの後に「おそばは、ゆでて水洗いしたてに限りますが、具のとり合わせや分量、タレの味つけ薬味、香辛料には、べつにキマリはありません。お好きなように加減して下さい」とかこだわりと適当をうまく混ぜこんだ文章もいい。「あとがき」は「とと姉ちゃん」のモデルの大橋鎭子。この本の料理を引き受けてくれたシェフ(漢字が打ち出せない)と花森安治のエピソードも書いてある。『暮しの手帖』は実家での生活にずっとあった。八月初旬に訪れた八戸ブックセンターではバックナンバーの表紙がズラーっと並べられたスペースがあり興奮した。母に家事を教わったことはない。こういう素敵な本や美味しい料理や慌ただしい子育てをそばで感じながら育った。環境って、教育ってと考えることが多い仕事だ。自分の体験はほとんど当てにならないが思い出として大切ではある。そう素直に思えるようになったということかもしれない。その気候に持ちうる持ち物で知恵と工夫を書かれた通りに真似てみる。なぞる作業。今日も一日。