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精神分析

バンド世代、國分・千葉世代

今朝はぬるめのお茶。やさしい緑とかおり。

先日、ウドー音楽事務所の創業者の有働誠次郎さんが亡くなった。懐かしいアーティストたちが続々とSNS上に現れたのは彼を追悼するためだったのか。yahooニュースでは彼が招聘したアーティストとして「エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、KISS、エアロスミス、サンタナ、ジェフ・ベック、デヴィッド・ボウイ、ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、ジョージ・ハリスン、ザ・フー、ヴァン・ヘイレン、TOTO、ブライアン・アダムスら」を挙げているが、私はこの3分の2くらいのライブに行っている。私のロック時代はウドー音楽事務所によって支えられていたわけか。確かに名前にはとても馴染みがある。

今は久しぶりにEric Claptonを聴いている。『MTV Umplugged』のライブを収録した『Unplugged』がグラミー賞を取った年か次の年に私は東京へ来た。CDは1992年発売だからその年か。18歳の私たちは聴きまくったし歌いまくった。池袋の河合塾の帰り道や隙間時間にバンドマンの男子たち3、4人と楽器屋さんやヤマハで歌った。私は聴いてただけだけどすごく楽しかった。なんで彼らはあんなに弾けて歌えたんだろう。全員がバンドマンだったわけでもなかろうに。いやでも当時はバンドブームか。そのときの彼はベースを弾いていた。あの頃はいろんなところで自由に演奏できた。CD屋さんに入りびたっていろんな曲を教えてもらったりレコファンでレコードを漁ったりした。プレイヤーは実家にしかなかったのに。西武百貨店にはまだリブロがあった。フロイトの『精神分析入門』の文庫を買ったのもリブロだ。リブロにはあまりに馴染みがあり、池袋に通わなくなったあとも演劇を見にいくついでなどに寄った。2013年の千葉雅也選書フェアで色々買ったのもリブロだ。震災後、2011年から2013年は千葉雅也、國分功一郎の書き物からたくさん学んだ。二人ともほとんど同世代だったし臨床実践を意識しつつフロイトに触れてくれる人だったからなんとなく親近感があって勉強も楽しかった。

ふふふ。きっと今ここに書いたことって前にも書いている。何も考えずに書いている場所ではなんでもありなのだ。何度も思い出して何度も書く。精神分析設定での自由連想では毎日のように起きていることだ。反復に含まれる反復ではないものと少しずつ出会っていく実践だからその侵襲性に注意を払うために高頻度の設定が必要になる。精神分析的な心理療法を週1回の頻度で受けはじめた人が頻度をあげることを希望するのは当然のことだろう。もちろんそれが可能かどうかはお互いの現実的な事情による。やりたいからという理由でできることはそれほど多くないものだ。自らが置かれた状況で自らの持ち物で、今日も一日。