『田中一村展』へ行った。場所は上野の東京都美術館。公園口から出れば近いのだが遠回りして散策しながら行った。公園内に入ると大きな木がたくさん。鳩がたくさんいた。その中にポツンと男性がいた。餌をあげてるのか、と思いながら歩いていると鳥たちが何羽もそこから飛び立ってきた。大きなパンみたいな餌を加えたカラスもいた。少し怖かったがこれだけ木があると彼らはすぐに居場所を見つけられるらしくまたすぐに静かになった。上野公園には新宿中央公園にもあるアメリカデイゴが咲いていた。この木って一気に花を咲かせないのかな。艶やかな大きな花を咲かせるから遠くからでも気づけるのだけど近づくとお花はどこ?ってなる。一方、ジュウガツザクラは葉っぱがなくなってて白い花が雪みたいにチラチラしていた。儚さはどこからでもみえた。儚さはあけすけにするものではないとはいえ勝手に儚さを見出したのは私か。一般的な印象でもあるが。そしてなんと春になると大勢の人が訪れるソメイヨシノの道でソメイヨシノが数輪咲いていた。狂い咲きか。やはり気候変動のせいなのだろうか。心配。いつ咲いてもかわいいけどなんでこれも数輪だったのかな。外界への反応が枝ごとに違うわけでもなかろうに。
『田中一村展』はすごいボリュームだった。1階から3階までたくさんの作品が並んでおり、私は一階ごとにベンチで休憩して少しウトウトした。3階の展示会場内のソファは混んでいてみんなで分け合っていた。すごく有名な絵は3階にあったのだけどみんな疲れるよね、とちょっと面白かった。田中一村の作品は昨年今年の年末年始、奄美大島へ行ったときに出会った。奄美パーク内にある田中一村記念美術館はとてもゆったりした作りで一村が描いた奄美の自然を実際に堪能してから巡れるので全然疲れなかった。大勢の人の列や背中を見ながら巡るのではなく自分のペースでただただ一村の作品と向き合える時間はとても素敵でその作品の繊細さと荒々しさの両方を感じながら彼の人生に思いを馳せることもできた。今回の東京での展覧会は大盛況だそうで、奄美の田中一村記念美術館の館長がラジオで「一村も喜んでくれていると思う」と生前あまり評価されず大きな展覧会を開くことはなかった一村の活躍を喜んでいた。
今日は誰からいただいたか忘れてしまったが中国茶みたいな包装の紅茶と「やわらか」という柔らかいクッキーみたいなお菓子をいただいた。この紅茶美味しい。温かい飲み物にほんわかする季節。昨日の上野公園はサルサのイベントが熱く繰り広げられていて気温の割に夏の雰囲気だったがそれも楽しかった。今日は月曜日。今週もがんばりましょう。