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精神分析

「普通に」、犬

朝焼け。少し薄いオレンジ。

紙のようなプラスチックのような袋に入ったチョコレート。黒と白の二つ。黒が普通のチョコで白がホワイトチョコレートだと思いこんでいた。少し前に黒い袋を切って開けて食べた。普通においしかった。今朝は白い袋を切った。白いチョコが見えるはずがまた黒。どうやら黒の中でもブラックとミルクとかで味が違ったらしい。こっちも普通においしかった。「普通に」と書いてしまうのは意外だったから。普通だったらあえていう必要なさそうなものなのに言葉の使用ってそういうもの。サクサクのクッキーにチョコをかけたお菓子は一番好きな組み合わせのひとつ。美味しかった。

祝日は大掛かりな片付けの手伝いに一日使った。よく働いてぐったりしたが合間でおいしいものも食べたしいい時間だった。筋トレ成果はこういうところに出る。寒いなかでの作業も少し動けば暖かくなる。重たいものの移動で頼りになる。疲れても犬と遊ぶ元気がある。

その柴犬はその家の子がまだ小さかった頃にきた子だからもう15歳くらいか。嘘みたいに落ち着きがなくずっと赤ちゃんみたいな犬だったけど今や耳も遠くなってボールを投げればすぐに咥えに走るものの追いついて口をちょっとつけたらもうOKという感じで何も咥えずトコトコトコと戻ってくる。たまにしか会ってこなかったのに作業中もずっとトコトコついてきて時折ちょっと首を傾けてじっと見つめてくる。飼い主には「邪魔しかしないんだから」と小言を言われていた。確かに足にまとわりつくように歩くから作業しづらいのはあったけどそれもかわいい。今はもうむやみに飛びかかってくることもないのはちょっと寂しいけどよく無事に年月を過ごしてくれた。まだその家の子が中学生のときだったか高校生のときだったか、犬の散歩がてらいろんな話をした。みんな少しずつ変わっていくけどきみがこの場所にいつづけてくれることでみんなの時間が重なるんだよ、ありがとね。私も我が家にいた犬を思い出す。その子はとてもクールでこんなトコトコついてこなかったけどお散歩の紐をみると狂喜乱舞していた。きみと入り込んだとうもろこし畑はもう大きな家が立ったよ。それだってもう何年も何年も前の話。あそこもあそこもあそこも今はこんな風になってるよ。ずっとそうやって変化を共にしていきたい相手がいることに感謝。

今日は少しだけ空が暗い気がする。良い1日になりますように。