累積.身体化。よくある話。季節性。降り積もる。溶けない。儀式が蘇らせるその年の同時期の記憶。よく聞く話。
毎日立ち上がるのにひどくエネルギーがいった。コロナで緊急事態宣言が出て1年、久しぶりに遠出をした。慣れなければとなぜか思っていた。こんなことではこの先もっと辛いだろうと。累積。身体化、不眠。DVやアル中のカップルみたいな関係にはなりたくない。朝か晩に思い出してお決まりの挨拶をする程度にしか私の存在を覚えていられない日があることを神妙に謝り、その帰り道から自分と似た露悪的な人にあからさまな興味を示し、見たいです聞きたいですお目にかかりたいです!と声をかける。家庭を省みるってなんだっけ。仮の宿で補っているからいいのか。それがいくつもあれば優先順位とかどうでもいいか。話し合えただけ未来を見据える余裕があった時期だった。またこの季節がやってきた。コロナも相変わらずだがこれには用心しなれてきたという感じがある。変わらない。相変わらず。以前ほど無邪気ではないが時折家庭人っぽいことしていいねを集める。都合のいいときだけやれる相手が愚痴らず愚痴を聞いてくれるならなおいい。施しのような優しさとして物を与え身体を弄る。ここまでしているのに不快にさせられるなんてありえない。いい人でいたい。思春期のように可愛らしく一緒にいたがってくれる人ができた。もちろん思春期のはずはない。これまでの身体はそこにあるからいじるだけのものに。心とかどうでもいい。この二人にはものすごいずれが生じている。実際の小さな傷を負いながら限られたなかなんとか一緒に…と願うもう一人に第三者はあっさりいう。共有していると思いこもうとしていた?行動をみれば明らかな幻想でしょう。変わると思ってた?いつも相手ある相手と二人きりにという癖も?この前もテレビでやってたよ。そういう人が必ずやること。そのまんまじゃん。ため息。そう。ため息もいつものこと。ちょっと言い返せば不機嫌になる。動かせない「仕事」。頼まれたから。求められてるから。「仕方ない」「仕方ない」何も言ってないのに。まだ無邪気な人の「いい日だった」に微笑み一方でもう要らないんだよ、理由はお前にあるんだよ、と育てる敵意。ペットも人もサブスクか。心ない時代。そんなある日いつのまにか刺した刺されたという話になっていた。唖然。しかしなにをいったところでそもそも、とまた言われる。お互い気持ちよかったんでしょう。誰かを裏切っているのだからせめて絶対に、と思うのは独りよがりだよ。裏切りは裏切り。嘘に嘘を重ねられてきたとしてもそもそもは…。そう。悪いのは自分。罪悪感さえ共有できないことを責めることもできない。そもそも悪いのは自分。あからさまな力関係に勝手に巻き込まれていったのは自分だ。でも・・。
無限ループの例はここにもこうやって。累積。身体化。降り積もる。溶けない。この時期はいつも。大きくみればよくある話。全部物語だったなら。行動で物語は完結しないがとりあえず人を行動に駆り立てる物語化というものについて考えながら書き散らしてみた。