カテゴリー
精神分析 読書

三木那由他さんの本とか。

日の出がすっかり早くなった。5時くらいに暗さが抜けて青くなって白くなってオレンジがかって眩しい白になる。空は面白いな。

昨日『女の子のための西洋哲学入門 思考する人生へ』 メリッサ・M・シュー+キンバリー・K・ガーチャー=編 に少し触れた。若者に向けたメッセージのような本でもあるので教室の本棚や図書館などにおいてほしいし、周りの人とも共有したい。

言葉の治療である精神分析における言語の使用は私が最も興味を持って勉強しているところ。なので私は第12章「言語──コミュニケーションでの集中攻撃(パワープレイ)」 エリザベス・キャンプ/三木那由他訳を特に面白く読んだ。言葉の使用について色々と知っておくことでコミュニケーションをメタで考えられるのでセッションで生じたことを振り返るときにも必要。この章の訳者の三木那由他さんの本もとてもいい。私にとってとても新鮮だった。全部持っていると思う。『女の子のための西洋哲学入門』について書いたついでになんとなく『話し手の意味の心理性と公共性』(勁草書房)をパラパラした。この本は「共同性基盤意味論」という見方をとてもわかりやすい文章で教えてくれる。日常言語やコミュニケーションの聞き方、話し方の可能性を広げてくれる。この本で印象的だったのは「べき」論になりそうなところを丁寧に回避しているところ。書いていることと書き方が一致している文章はスムーズに読める。こういうのを読むと研究者ってすごいなあ、と思う。今は本当に易しい本が増えて勉強がとても楽になった。ありがたいな。

今日もいいことありますように。