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精神分析

モーセとか榎美沙子とか。

雨は降っていない。でも空はグレー。これから晴れるのかな。気温が落ち着いてて嬉しい。厚手のなにかを着ていれば何も羽織る必要のない気温。最近、半袖の人も見かけるけど私はまだ結構厚いのも着てしまう。

今朝は金沢駅で買った「福うさぎ 能登産かぼちゃ味」。少ししゃりってしてたかも。小さいかわいいピンクのうさぎさん。うさぎは耳が長くて目が赤いという特徴があるからわかりやすい。月にいるのがうさぎなのも見立てやすかったからかもね、と思ったけど外国だとまた違うか。

最近、モーセのことを考えていた。モーセについては諸説あるのだろうけど『出エジプト記』のモーセに対して異なる仮説を立てたのがフロイトだ。ユダヤ人であるフロイトは人生の最後に自分の出自について考え抜いて『モーセという男と一神教』(1938)を書いたが、『ミケランジェロのモーセ像』(1914)ですでにモーセについて書いているし、ずっと彫刻のことを考えていたわけでしょう、多分。フロイトの構成の仕事ってモーセが割った十戒の石板を割らなかったフロイトの仕事って感じがする。

私はユダヤ人のこともユダヤ教のこともよくわかっていないけど、本当にどうしてユダヤ人はどこにも行っても迫害の歴史があるのだろう。阿部謹也の『中世の窓から』にも諸説書いてあったと思うけどこれって結局人の心の話になるのではないだろうか。しかしもし殺害を結局は投影として説明されるのであればそれにも納得したくない感じはする。もっと知らないとだな。

昨日は京都大学人文研アカデミー2025 公開シンポジウム 『中ピ連とは何だったか ——榎美沙子とリブの70年代、そして私たちの時代』をオンラインで見た。ラカン派の立木康介さんによる導入から桐野夏生 × 嶋田美子の対談へ。期待通りよかった。質疑応答も頷くことが多く、女って本当に立場弱いな、と悲しくなったりもした。「おまえが決めるな」といいたくなる場面も様々な文脈である。かなり意識して遠くの人でも誰でも意見をいったり参加しやすい環境を作っていかないことには何も変わらないけど、どこもかしこもそこに問題がある。そういう意味でも昨日のシンポジウムはいい場所を作っている気がした。

色々難しいことが多いがとりあえず今日も一日。なんか晴れてきた。どうぞ良い一日を。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生