カテゴリー
読書

本と本屋と

おなかがすいた。でも今朝も飲み物だけ。外が明るい。洗濯機をかけていたのを忘れていた。先日名古屋駅にくっついている高島屋の8階にある三省堂浅田彰『構造と力 記号論を超えて』を買った。この本自体は持っているが文庫版には千葉雅也による解説がついている。それ目当てだ。ものすごくスッキリした解説。なんらかの枠組みを提示されることで本はグッと読みやすくなるがどんな枠組みを提示されるかが非常に重要。本当に助かる。それにしても久しぶりに充実した本屋へ行った。私が最も使う新宿の本屋たちは私にはどんどん使いにくくなっていると感じていたので嬉しかった。千葉雅也たちがではじめた頃の新宿ルミネのブックファーストは現代思想の本も充実していてたくさん買った覚えがある。そこも先月閉店したと聞く。池袋はどうなのだろう。リブロで千葉雅也の選書フェアなどで色々買ったがそこももうない。ジュンク堂などは相変わらずだろうか。この小さな街に越してきた頃には駅近くの本屋のほかに本当に小さな本屋が数軒あった。今は私が一度も寄ったことのない本屋が一軒だけ残っている。街の本屋に専門書は求めていなかったし夜遅く帰ってきてもパッと寄って本を見られる環境はとても恵まれていた。

本屋へ行くと子どもたちが読んでいる本も気になる。まだ二語分がではじめたくらいのこどもたちと本をよむのも楽しい。重たそうなのに片手で引き摺るように持ってきて自動的に膝に座る。膝が足りない時は少し一触即発の雰囲気になるがみんなに見えるように絵本を少し上に掲げるとすぐにそちらに目線がいく。とても集中してみえるのに「おーしーまい」となると我先にと次の絵本を私の目の前に差し出してくる。本屋でも子どものスペースが充実しているところは多い気がする。名古屋三省堂はどうだったか。意識してなかったけどとにかくどのフロアーも人が多く活気があった。

今日も風が強いのだろうか。どうぞみなさんお気をつけて。

アイデンティティ・ポリティクスを超えて――『構造と力』文庫化を機に/浅田 彰

カテゴリー
散歩

和菓子、花々

今朝は山梨県甲州市塩山「三省堂」の「一葉懐古」という和菓子。青い桃の実を白餡と黄色い餡でくるんだ甘さ控えめの小さなお菓子。断面もとてもきれいです。

あとは先日高崎駅のお土産売り場で買ってきた珈琲。名前を忘れてしまった。いろんな地元の珈琲屋さんがおしゃれパッケージのドリップコーヒーを売り出していたのでした。若草色の定番っぽい味のにしました。突然決めて向かった群馬県高崎市。若葉がキラキラと美しく、ハナミズキと八重桜が今まさに満開でした。名前を知らない木や花たちもいろんな形や色でとても可愛らしく白雲木という木を知りました。細い枝に穂のように連なる白い花たち。まだ咲き始めらしく蕾がたくさんでしたが満開になると雲みたいになるから白雲木らしいですよ。木には「ハクウンボク」と札がかけられていて私は最初に「ハクウンボウ」と読んでしまったためにそれでインプットされてしまい何度も呼び間違えました。どうしても視覚優位なので漢字を知ってようやく修正がきいた気がします。また間違ったりして、というより忘れてしまいそうだけど。

晴天とはいえ強風に帽子をかぶるのも諦めていた頃、東京の友人から雹のお知らせが。まあ。公園とか神社とかいろんなところでイベントがあったでしょうに。でも東京は雨宿りするところも多いからそれはそれでイベントの一貫?なんて呑気なものではなかった?自然にはなすすべなしなことがたくさんだから大人になっても対処ってその場しのぎばかりで全然うまくならないのだけどみんなそんなことないかしら。雨予報のとき靴だけはしっかり雨用なのに傘を忘れたり基本的なところからできていないから大体のことはそのときはそのときってことになってしまいます。

先日、私が主宰するグループの人たちと呑みながら植物に関する超進化論の番組のことを聞きました。ものすごく詳しい人もいるのでとっても興味深く、いかに触れずに手をかけるかということで臨床と同じだねえという話になりました。私は食虫植物を愛しているけど最近はそういう人たちのおかげでいろんな植物の見方が少しわかってきたらしく植物の名前もインプットされやすくなった気がします。あ、そんなことないか。ハクウンボウの修正にも時間がかかるくらいだから。まあそれでも以前よりはね、引き出しの整理の仕方が少しわかった気がするのです。これとこれはこんなに違うのに同じ分類なんだ、どうしてだろう、とかそういうことを聞いたり調べたりするのは楽しいです。いつも見ている木や花もいつの間にか花が咲いてたり枯れてたりするから面白いし。根津美術館のフジと杜若(カキツバタ)のニュースも聞きました。一度か二度この時期に行ったことがあるけれどとってもきれいでした。明治神宮の菖蒲はもう少し後かな。有料になってしまうけどこんな場所にこんなところがと驚かされます。紫の花が増えてくる時期ですね。ということは梅雨も遠くないと。いろんなことが苦しかったり辛かったりするけれどそればかりでもないことに気づける瞬間を掴んでいけるといいですね。痛みや怒りに対して無力無策でもじっと持ち堪えるしかないこともたくさん。今日もなんとか過ごしましょう。