カテゴリー
テレビ 精神分析 精神分析、本

大河ドラマ「べらぼう」とか。

いいお天気。昨晩、部屋が少し蒸し暑くて窓を開けた。寒いくらいの風でも少し嬉しかった。夏掛けもほしくないくらいの暑さは楽しくない。季節はなにかしらで工夫して楽しみたい。

楽しくないといえば、昨夜の大河ドラマ「べらぼう」で恋川春町が死んだ。大好きなキャラクターだったし、その生き様死に様に泣きに泣いた。取り締まるやつなんて屁だ。「屁♫」をやるときにもう春町先生はいないのか…。悲しいし寂しい。洒落や皮肉を笑えない世界なんて全然楽しくない。

精神分析は面白いものだ、とアダム・フィリップスはいった。『精神分析というお仕事: 専門性のパラドクス』参照。妙木浩之訳。そうだよ。この「面白い」が通じない人にはなりたくないけど言葉の世界はどんどん危ない方へ向かっていると思う。もう超自我なんて機能しない心の世界が主流なのかもしれない。

週末お祭りの射的でピチッとした薄いTシャツを着たおじさんが男の子たちに「switch2もあるよ」といっていた。「switch2もあるの!」と驚きの声をあげる子どもたちのほうが嘘っぽくて笑えた。彼らはその露店の前でどこで手に入れたのかプラスチックの剣でチャンバラをしながらおじさんに見守られていた。

今日も今日という日常で面白さを探す。作る。「おもしろくねーな」という人のそばで軽やかに面白がる人がいてまた別の誰かの言葉に怒ったり笑ったりする。「べらぼう」はこのあと辛いことが増えていく。そこをどう面白がっていくのか。とても楽しみだ。