キッチンの小さな窓から入ってくる風がいよいよ少し冬。コーヒーとタルイベーカリーのパウンドケーキ。小さな人気パン屋さん。お隣のカフェも行ってみたい。昔、ボーイフレンドに焼いてくれた母のバナナパウンドは本当に美味しかったな。あげたことはお話としてしか覚えていないけど自分が食べたことは覚えている。
今、またジョン・バティステを聞いてる。今年9月、柳樂光隆のインタビュー記事を読んで知ったなんでもできるジャズマン。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/39978
アカデミー作曲賞もグラミー賞もとっているすごい人だった。ニューオリンズ出身というのも素敵。この記事で最新アルバムを聴いてそのかっこいい始まり方から魅了されて何度も聴いた。そして昨日出た新たなインタビューで『Chronology Of A Dream』(2019)の音源と出会った。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/40193/1/1/1
全然イメージが違った。ワーオだった。このライブ行きたかったな。みんな絶対すごくいい1日になったと思う。この曲かっこいいですよ。
2本めのインタビューでバティステはこう言っている。
「JB:スタイルよりも、どうやって制限を持たせないかということを考えていたんだ。『World Music Radio』は「ワールド・ミュージックを作らない」ための良いスタートになると思ったんだ。世界中のカルチャーをカラーパレットのように見立てることが、ジャズやソウル、ポップ、さらにワールド・ミュージックというジャンルから自由になる一種の方法で、僕はその自由さに美学を感じた。とても自由な発想で作るんだよ、まるで子供のようにね。だって、子供は音楽を「これはラップだ、クラシックだーーだから、僕の趣味じゃない」っていうふうに音楽を聴かないよね? 耳に入った音楽に自然と反応する。そういった感覚で音楽を作ったんだ。」
1本めのインタビューでの多様性の解釈とその現実化もすごいな、と思っていたけどこうやってさらに知るともうなんだか多様性、多義性に関して本気の人って、とリスペクトしかない。
柳樂光隆の質問がすごくいいというのも大きい。他の媒体の別の人によるインタビューも見たけどこっちが知りたいのはそんなことではないですよ、と思うものもいくつかあった。良い問いを発明することは世界に別の見方をもたらすのね。素敵。
サマラ・ジョイが流れてきた。とても好き。ちょうど良い深みの声。美味しいコーヒーみたい。そしてとてもかわいい。
音楽は安らぐ。色々辛いこともたくさんあるけど色々なんとかなっていくといいね。ガンバリルルラリルルララ♪