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精神分析

1月20日(土)朝

つくばワイナリーの「TSUKUBA ROUGE」をもらった。とても美味しい。あっという間に眠くなってしまったが。

月面着陸、軟着陸は成功とのこと。これはとても凄いことなんだろうなあ。「神酒の海」のそばに降りると言っていたけど月でいう「そば」ってどのくらいの距離なのかしら。月感覚が全くわからないわ。

きたやまおさむ新刊 『「むなしさ」の味わい方』 をいただいた。早速序章を声に出して読んだ。この本は一般向けだから「きたやまおさむ」なのね。芸能人でもある北山先生ならではの素材が最初からたくさん出てくる。永六輔から近松門左衛門の「虚実皮膜の論」からご自身の「治療室楽屋論」から縦横無尽。「間」と「むなしさ」を語るにはこれだけ言葉を尽くす必要があるのか、とやはり思う。月面よりも遠い場所。言葉でしか辿りつけない場所、というか時間か。北山先生は「間」は「魔」でもあると書き、「虚しさ」は「空しさ」と並べて書いている。ないものの「味わい方」を書いてしまうのがウィニコット研究者でもある北山先生らしさでもあると思う。

私は友人のチョコレートケーキの最後の一欠片を味わいました。「欠片」も「ないのにある」言葉ね。昨日の俳句日めくりカレンダーに「滝の欠片」という言葉が入っていたように思うのだけど違ったかな。いい句だなと思ったのに忘れてしまった。俳句日めくりカレンダーを毎年もらうのだけど今年度から慣習は神野紗希さん。宇多喜代子さんの解説が大好きだったから少し寂しいけど神野さんの優しく丁寧な言葉選びも好き。そういえば先日届いた結社誌には夏に青森に行ったときの句が載っていた。もうそんなに経ったのか。記録としての俳句というのはいいものだと思った。夏以降、本当に余裕がなく毎月のオンライン句会の投稿しかしていない。3つあるうちの2つにしかできていない。しかもいつも当日。俳句好きなのに全然仲良くしていない。余裕ないってよくない。何気に韻を踏んだ気分。朝はこれでよしとしましょう。昨年の俳句の日めくりカレンダー、1月20日は「極寒のちりもとどめず巌ふすま 飯田蛇笏」。うう。ほんと極寒な感じ。今日の東京は雪の予報が雨に変わったみたい。能登で物資の運び込みや移動をされているみなさんも体調にお気をつけて。支援する側はつい自分は大丈夫と思いがちだと思うけど疲れたら風邪をひきやすくなるとかはみんな同じですものね。お大事にお過ごしください。今日もどうかご無事で、ご安全に。