二度寝坊。しかしゆったりジョーダン・ラカイ。そしてカステラ&夏みかんヴァッファル(だっけな)。お菓子豊富!週末は日本精神分析協会がはじめて外部の臨床家も参加できる形で開催した学術大会だった。内部だけの報告会でも結構人がいると思ったが全然だった。たくさんの人が近くからも遠くからもいらしてくれた。知り合いもたくさんいたが知らない人もたくさんいた。私がパネリストとして登壇した候補生の会の企画にもたくさんの人が参加してくれた。3人のパネリストが全く異なる形で自分の体験を話すことになって面白かった。私は前日までほとんど原稿も書けていなかったがどうして私がIPAでの訓練を必要としたのか、無意識的な動機とその要素としての個人的な体験を話した。そしてそこから学んだ私にとっての訓練、私にとっての精神分析みたいなことも話した。候補生になるまでの躊躇はわかるが私みたいに訓練に入るかどうかをIPA以外の分析家の分析で考える人もいるのでとりあえずこうやって相談しやすい場を作れたのは役に立ったみたい。先輩方、現在の候補生のご参加もありがたかった。私たちも大変楽しんだ。そのすぐ後は学術的な内容で個人発表をした。お世話になった先生方がいらしてくれてコメントもくださった。その内容からもまた学んだ。お会いできなかった先生にはメールを書いた。楽しい二日間だった。来年は市ヶ谷で開催予定。新鮮で高度な議論ができる場として続けていけたら嬉しい。
私にとって候補生を修了して会員(精神分析家)になりはじめての発表になった候補生の会の企画での発表の最後の部分をこちらにも載せておこう。題は「Ongoingであること」にした。
「さて、色々と書いてきましたが、限りある時間といつ失うかわからない命をこんな先の見えない、時間もお金もかかる訓練に私が費やすのは結局なぜなのでしょう。
私が思うのは、私はこのような形で精神分析との語らいに実質を持たせたかったのだろうということです。私にとって精神分析は書物から得られる知ではありませんでした。だから私は病跡学でもなく哲学でもなく、精神分析家という実在する対象を求め、自分自身がそれになるということを欲したのだと思います。どれもこれも「今ここ」ではこう思う、ということでしかありませんが生きている間は全てが進行形、オンゴーイングであるという当たり前だけど希望ある事実に気づかせてくれた精神分析にこれからも多くの人が関心を持ってくださり、対話を続けてくださることを願っています。」
これからも臨床家に限らず多くの人と語り合いながら精神分析が存在していけますように。どうぞよろしく。