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精神分析

エクリとかRSEとか。

この前会ったばかりの友達の夢を見た。眠い。カラスの声は意識に近いのに鳥の声は意識してはじめて聴こえる、という程度に眠い。

ラカンの『エクリ』の英語版を読んでいた。訳はブルース・フィンク。ラカン派精神分析の最も優れた紹介者であり、『「エクリ」を読む 文字に添って』という本は日本語にもなっている。フィンクの本の翻訳はどれも優れている。精神分析実践を伴わない人文研究者たちによる訳が多いがラカンは哲学者でもあるから精神分析実践だけでは逆に訳すことができない。彼らなら『エクリ』もフランス語から日本語へ訳せるのだと思うけど新訳が出ないのは何か事情があるのだろうか。フロイトの英語版新訳もMark Solms版がようやく出版。24-volume Revised Standard Edition of the Complete Psychological Works of Sigmund Freud. RSEと略される。改訂前のJames StracheyによるStandard Edition(SE)に対してはいろんな人が色々言ってきているがこうして改訂版が出たことで逆にストレイチーが評価されるという動きも出てくるだろう。批判するのは簡単だが比較対象があるとよりその幅は広がるし私たち読者にとっても良いことだと思う。RSEには、SEに含まれていなかった56のエッセイと書簡も収録されているとのこと。それも楽しみ。電子版は出るのだろうか。フロイトとかラカンは読み継がれるものだから電子版にしてほしい。

フランス語の勉強も細々と始めて細々と4日間続いた。やっぱり『星の王子さま』からかな、と思いYouTubeで見られる講義を聞いてみた。原題を意識してみればすぐ気づくはずだが「星の」は日本語訳オリジナルだった。ガーン.気づいていなかった。そんなことにガーンとなっていて全然進む気配がない。やり方を変えねば。

今日は少し涼しい?今だけ?どうぞ良い休日を。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生