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精神分析

NHK俳句、精神分析とアート

NHK俳句は第26回NHK全国俳句大会のことをやっていた。時間めいいっぱい使っていた。作者のコメントや俳人たちのコメントになんだか泣けてしまう。普通のことにじんわりくるのが俳句の良さだよねえ。とかいって今夜締め切りの俳句が一句もできていない。仕事の行き帰りを吟行とすべし。

明け方まですごい風だったが今は静か。あれはなんだったんだろう。

7月に精神分析的心理療法フォーラムというところで精神分析とアートについて話す機会をいただいた、というより私は討論なので先生方のお話を伺って何かいう役割。大学時代から学際領域が好きで児童文化学科という子供の文学、文化、発達心理学、発達臨床全部を学べるぴったりの場所にいたし、今も他領域に手を伸ばしながら精神分析を考えるというか、精神分析ってそもそもいろんな学問あってこそだと思うからこういうイベントに呼んでもらえたのは嬉しい。私にとっては確実に勉強になるだろうけど何か有意義なフィードバックができるかどうか心配。原稿をいただいてからの時間もあまりないけどできることをやろう。

基本は臨床のことしか考えていないから別のところで頭を使うときの語彙の少なさに自分でびっくりしてしまう。臨床の言葉は語彙というのとはまた違って相手との間で紡がれる。お互い「え、なんで今この言葉使ったんだろう」と狼狽えるような瞬間もたくさん生まれる。そういうところは精神分析ならではなのかもしれないけど、取り決めのある安定した場所だからこそ生じるということであれば多くの心理療法に当てはまるだろうからそういう言葉の生まれる場所を大事にしていく学問であったらいいなと思う。

どうかいい俳句が生まれますように。良い日曜日でありますように。