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精神分析

水木しげるの言葉とか。

窓を開けたら渦巻くような風にあたった。変な風。雨はそんなに降っていないみたい。気温が低めなのはありがたい。

渦巻くと書いて水木しげるが戦時中、海の中に逃げ込んだときに竜巻のようなものが起きて仕方ないから銃を捨て、命からがら隊に戻ったら死なずに逃げたことを責められ、天皇から頂いた銃を捨てるとは、と殴られたという話が浮かぶ。

水木しげるが何度も生き残ったのは奇跡中の奇跡で、身体の強靭さはもとよりそのなかで命が大事という当たり前を当たり前に持ち続ける強さも関係していたのだろう。水木しげるが敬意を持って「土人」と呼ぶパプアニューギニアの人たちとの交流も驚くべきもので「7年後に戻る」という約束を20数年後に本当に果たし、当時親しくしていた人の仲人まで務めたという。水木しげるの描く戦争は想像を絶する理不尽な現実なのにあたたかさとユーモアが自然発生する世界でもある。妖怪の世界だってそうだ。見えないものを見える人が描く。みんなみんな生きているんだ、はやなせたかしだけど、そういう当たり前を当たり前に。

「奇妙な価値観みたいなものをもたずに、自分に興味ありそうなことをなんだってやってみればいいんだ」

水木しげるの言葉にたくさん励まされながら今日もがんばろう。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生