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読書

富山のまちづくりの本とか。

窓を開けた。風はあまりないみたい。昨晩の魚の匂いに早く出ていってほしい。キッチンの小さな窓からは涼しい風が入ってきた。

昨晩、専門書ではない棚からなんとなく取って開いた『にぎわいの場 富山グランドプラザ:稼働率100%の公共空間のつくり方』山下裕子著(2013年/学芸出版社)。八戸ブックセンターでおすすめしてもらった一冊。 「本のまち八戸」を推進する彼らが自分たちと似たような試みを推すのは当然。私もまちづくりの話は大好き。だから八戸ブックセンターでもその形式が可能になったわけを色々訊いて教えてもらった。

富山に行ったのは何年前になるのだろう。GWに行ったが黒部峡谷のトロッコ電車が寒くて、当時はまだ旅慣れていなくて準備が足りていなかった。眩しすぎる雪山にびっくりして電車から降りて遊んだ。私たちは宇奈月から乗ったがその日は途中で電車が止まっていた気がする。次回は欅平駅まで行きたいね、とか今度は富山から長野に抜けてどうこう、とか話した気がする。どういうルートを考えていたのだろう。覚えていない。それにしてもあの雪の眩しさはすごかった、と書きながらほかの場所と記憶が混じり合っていないかと思っている。

富山市の中心市街地活性化は成功事例として全国に認知されているという。この本は、2015年の北陸新幹線開通以前に書かれており、まちづくりの進行の様子を詳細に知ることがで、非常に参考になる。なにの?と言われても私がまちづくりに携わることはないのでなんとも言えないが、人と人が繋がり、何かが形になっていくプロセスから学ぶことは多い。

先日、友達といろんな話をしたが、人との対話は本を読むのとは全く異なる世界で「学び」とかではない心の動きがその場を作っていく。まちづくりの現場ではここに書かれていないことの方がずっと多く起きているはずで対話の難しい局面だって山ほどあっただろう。地方都市のこうした成功は本当に素晴らしいが、そこでの困難に持ち堪える人たちがいたことがもっとも素晴らしい。そういう人たちがまちづくりのプロセスに参加することで増えていったという面もあろう。参加は大切。サルトルもそう言ってた。

今日はどんな一日になるかな。多くはお盆休み。東京は曇りらしい。暑さにまいった身体を休められるといいですね。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生