いけない。早朝からテレビ三昧してしまった。ので、時間がない。メモだけしておくと昨晩流れてきたGiuseppe Civitareseの新刊(だと思う)『The Hour of Birth: Psychoanalysis of the Sublime and Contemporary Art』が面白そう。チヴィタレーゼはイタリアの精神分析家。日本語だと『もうひとつの精神分析入門: こころというフィールドとの出会い』が訳されている。アントニオ・フェッロとの共著だと思う。
今回、流れてきた本でチヴィタレーゼは、精神分析理論と美学を編み上げるための概念的ツールを読者に提供する、とのことで、フロイトの昇華Sublimation概念を崇高the sublimeの体験(主体が生まれる瞬間の原光景)として記述しようとしているらしい。「崇高の美学とは、主体と対象が徐々に分化していくことで思考の空間が形成される、内的プロセスの反映である」とのこと。
「心はどのようにして生まれるのか?なぜ美は生命にとって必要と考えられるのか?「単に」美しいと感じる経験と、「崇高」と呼ばれる美的経験とはどのように異なるのか?」と問いを考えるために取り上げられる崇高の体験のformとして色々な現代アートが参照されているらしい。有名人ばかりだけどweiが誰だかわからない。Zhang Weiかも。ルイーズ・ブルジョワも取り上げられているらしい。読みたいが洋書やはり高い。関連して、ではないけど、これ書いている間にそういえばあの論文読まないと、と思いついたのが以下。書名だけメモしておいたけどなんで読まねばと思ったのかはまたもや忘れた。
Civitarese, G. (2010). The intimate room: Theory and technique of the analytic field. (P. Slotkin, Trans.). Routledge/Taylor & Francis Group.
Birksted-Breen, D. (2009) ‘Reverberation Time’, Dreaming and the Capacity to Dream. International Journal of Psychoanalysis 90:35-51
いいお天気っぽい空。暖かくして過ごしましょう。

