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お菓子 俳句

くるみ信玄餅、『現代日本文学大系95 現代句集』(筑摩書房)

朝は特に目がよく見えないなあ。でも朝焼けはきれい。もっと上空からみたらとってもきれいだろう。冬、朝早くからオフィスで仕事をしていると世界中と言ったら大袈裟だけど新宿区、渋谷区、世田谷区を覆う朝焼けがものすごくきれい。明治神宮の森も都会の建物たちもオレンジ色に輝きながら染まる。毎日毎日都会にいるわけだから都会の現代的な俳句が作りたいなと思っているけどなかなか難しい。読んでてスッと入ってくるのは昔の句だし。

それはそうと今朝は北杜市のお土産、金精軒のくるみ信玄餅。これのことは前にも書いたかもしれないなあ。一箱に一つの個包装。風呂敷を結ぶような形になっている箱を開くとくるみを持ったリスさんが登場。くるみ一つを手に、一つはそばに置いてある。かわいい。箱の側面には金色で縁取った葉っぱ。袋をあけてのっぺりした楕円形のお餅をぬっとお皿に出す。美味しそう。うん。美味しい。熱い緑茶と頂いております。桔梗屋と同じタイプの信玄餅もあるけどこれはこれで黒蜜とかきな粉とか自分でかけなくていいから気楽ね。あの作業楽しいしあれで美味しくなるわけだけどきな粉を飛ばさずにあの袋の上できれいに食べる自信がないから下にさらに皿を重ねる。風情があっていいけどね。

この前、土井善晴さんのレシピでひじきの煮物を作ったんだけど生姜いっぱいのレシピですごく気に入った。生姜大好き。生姜が入っている飲み物も大好き。生姜紅茶とか常備。でも常備しちゃうとあまり飲まなかったりする。ペットボトルで生姜が入っている飲み物があるとすぐ買ってしまうのに。オフィスから近いオペラシティに成城石井が入っているからそういう飲み物が豊富で危険。さっきペットボトルで生涯が、って打ち間違えた。生涯をペットボトルに詰めてはいけないわ、と一瞬思ったけど投壜通信とか思えばそういう形の詰めかたもあるかもなと思ったりする。咳。きな粉でむせた。飛ばないようにお餅にくっついているタイプなのにさすがきな粉。

この前、『現代日本文学大系95 現代句集』(筑摩書房)をなんとなく開いて『鬼城句集』の序文の虚子にふーんとちょっと思うところあり、別のもパラパラしていて橋本多佳子の『紅絲』にの序文を読んだ。書いたのは山口誓子。実作者にとっての批評という観点から多佳子への信頼を示す誓子の文章が素晴らしい。そういえば私は『橋本多佳子全句集』を持っているではないか、とKindleをチェック。あった。コロナ禍で句友が勧めてくれた。つまみ食いするように読んでいたから序文をきちんと読んでいなかった。多佳子の句集の序文は全部山口誓子が書いているらしい。句集『信濃』には序文がない。『海燕』の序文もかっこいい。

「女流作家には二つの道がある。」

から始まる文章。性別は男と女しかいない、という言葉とはだいぶ違う現実味がある。最近、私が俳句を再び丁寧に始めようと思っているのは世界の言葉がどんどんおかしくなっているからかも。思考のない言葉は怖い。

さて、私が持っている私が持っている『現代日本文学大系95 現代句集』(筑摩書房)は昭和五十年六月十日発行の初版第三刷。2021年八月十四日に購入したらしい。当時の定価は2300円。私も古本でそのくらいの値段で買った。箱が壊れかけており、表紙にシミ、汚れがあるけど中はきれいでこれだけの句集が入ってこの値段はすごく安いと思う。どれだけの句集かというと以下。


內藤鳴雪『鳴雪句集』村上鬼城『鬼城句集』尾崎放哉 『大空」前田普羅『普羅句集』阿波野靑畝『万両』富安風生『草の花』芝不器男『不器男句集』川端茅舍『川端茅含句集』松本たかし 『松本たかし句集」渡邊水巴『白日』中塚一碧樓『一碧楼一千句(抄)』原石鼎『花影』星野立子『立子句集』種田山頭火 『草木塔』三橋鷹女『魚の鰭』富澤赤黄男『天の狼』山口青邨『雪国』高野素十『初鴉』白田亞浪『定本亜浪句集』日野草城『旦暮』野見山朱鳥『曼珠沙華』橋本多佳子『紅絲』西東三鬼『今日』細見綾子『冬薔薇』篠原梵『雨』金子兜太『少年』澤木欣一 『塩田』飯田龍太『童眸』石原八束『空の渚』角川源義『秋燕』秋元不死男『万座』加倉井秋を『真名井』石川桂郎『竹取』森澄雄『花眼』野澤節子鳳『蝶』荻原井泉水『大江』

山本健吉の解説が付録でついている。これは山本健吉を読むといい、と言われた関係で買ったのだろうなあ。買っておいてよかった。今の値段だと高いから。

もうこんな時間。今日もがんばりましょう。