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Netflix テレビ

暑い。ドラマ。

暑い。早朝の空の青の変化が美しかったのを思い出してしのぐ。昨夕から晩にかけて月がどんどん輝きを増していったのを思い出してしのぐ。暑い。やっぱり冷房をかけてしのぐ。三鷹の国立天文台でスタッフさんにいろんなことを教えてもらったり(なんでも教えてくれるからいっぱい喋ってしまった)、辻村美月の『この夏の星を見る』を読んだりしたから空に対する憧れが増している。映画も見たかったけど時間が合わず。土浦で20時とかならあったが。

土曜ドラマ『ひとりでしにたい』をみねば。最終回。前回の綾瀬はるかのセリフがすごくよかったし今回はその続きでしょう。楽しみ。あの自分の言っていることを自分でひっくり返しながら進む言い回しが論理的だし前向きだしすごくいい。内容がどんどん心に響いてくる。もちろんきちんと耳をもつナスダックあってこそだが。そして魯山人が綾瀬はるかと同じくらいとてもかわいい。

そしてNetflixドラマ『グラスハート』もすごく楽しんでいる。原作は若木未生。1993年刊行で今も続いているらしい?佐藤健が演出も主演もがんばってる。Netflixはスケジュールさえきちんと押さえればお金はふんだんに出してくれるらしいからよかったねえ、と若い世代を応援したい気持ちでいっぱい。みんなとってもかっこいい。あまりに漫画的で「きゃー、恥ずかしい」となる場面もあるけど、映像の美しさとこれまた現実離れした美しさをもつ俳優陣の良さでどうしてもみてしまう。山田孝之と菅田将暉の使い方は理想的。バンドもの大好き。

今日は午前も午後も事例検討会。いろんな人、いろんな文化と触れるのは人と話していくだけでもできる。それを負担に思う人ももちろんいるし好きにしていくのがいいのだろうけどね。

良い一日にしましょう。

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テレビ 精神分析

精神分析とかドラマとか

フロイトは科学の名の下に自分の発見に普遍性を持たせることを試みた。そしてそこには必ず患者がいた。その初期の試みのひとつが「心理学草案」である、ということをそれを精読しながら現代の精神分析も学ぶ私たちは実感しつつあり、そういう感想が出たりもした。そんなフロイトのあとに続いたのがラカンであり、ビオンであるが、昨日もビオンの自伝(全集1、2巻)の良さを本を見せながら語ってしまった。

WR・ビオン全集』(著作15冊+索引)

The Complete Works of W.R. Bion. Karnac Books. 2014.

第一巻『長い週末 1897-1919』(The Long Weekend 1897-1919: Part of a Life)

第二巻『我が罪を唱えさせよ 人生のもう一つの部分』(All My Sins Remembered: Another Part of a Life『天才の別の側面 家族書簡』(The Other Side of Genius: Family Letters

フロイトの訳本の脚注などを読めばなおさら明らかだが、精神分析は言葉をあらゆる方面から使用するので、できるだけ確かな翻訳で読みたい。フロイトの翻訳だっていまだに色々あるわけだが、だからこそフロイトやビオン、クライン、ウィニコット、ラカンに関しては、理論と実践の両方を積み重ねている人の訳で読めるとありがたい。それにしてもこの自伝はもっと早くに読みたかった。全集の最初の1、2巻なわけだし、ビオンがあんなに詩的な素敵な絵を描く人だともっと早くに知りたかった。私が大好きな鳥たちがたくさん登場することにもはまってしまい、すっかりビオン大好きみたいになっている。

それにしても精神分析の面白さを伝えることは難しい。いまだにセミナーや読書会で多くの人が精神分析を学んでいるのに体験する人が少ないことは単に料金の問題ではないだろう。自分に投資するという点ではもっと多くの費用と時間をかけている人はたくさんいる。たしかに精神分析を受けることは主には苦痛でしかなく、それを無意識で知っている人は多く、自然と回避的になるのはよくわかる。探求を経ない諦めの方が痛みも危機も少ない。探求とそれに伴う苦痛を面白いというのはマゾヒスティックでナルシスティックなことでもあるだろう。しかし、他者を通じての自分との出会いには衝撃があり、そこに長くとどまることで結果的にはマゾでナルシスティックな側面は打ち砕かれることになる。他者に変化を求めるのではなく、それを頑なに求める自分を探求する中で心をできるだけフルに使ってあげること、どうせ限りある人生なら自分の持ち物くらい使えるようになりたい。それを生涯の仕事にしようと思ったのはずっと後のことだけど、私は最初そんな気持ちで精神分析を求めたし(事後的にわかったことだけど)、長い期間、いろんな人の協力を得て、自分を管理ながら通った、というか通うこと自体が自己管理になった。

これもビオン自伝から面白い部分として仲間内で共有したのだけどビオンが黄疸でクラインとの分析に行けなかったときも面接料を払わねばならない一方で、ビオン自身は仕事ができないので患者からお金をもらうことができないという状況を体験したビオンは「病気や災難はとても高価な贅沢品と悟るには時間がかからなかった」と書き、そのあとに予定通りにきたビオンに不意をつかれるクライン(こないと思って別の予定を入れていたんだって)のことを書くのだけど、こういうことの連続が精神分析。一人では起きない些細なようで重大なことがたくさん起きて心に常にさざ波が立つ。でもそれを相手に投げてしまわないで相手を通じた自分のものとして抱えていく、そういう力をつけていく、そういうイメージかな。それを面白いとか豊かだとか直観できる人にはとても効果があるはずだけどはやることはないだろう。寿命は伸びてもとどまる余裕をもてる世界ではなくなった。短絡的な評価ばかりされ、それを気にさせる仕組みを持つ世界になった。

昨日のNHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』の綾瀬はるかの台詞がとてもよかった、とそれにまつわる連想を書きそうになったが、今朝もやることやって仕事。身体も動かして美味しいもの食べたい。みんなのかき氷写真とかすごく美味しそうだけどおなかがもたないよなあと胃腸の弱さが悲しい。自分の身体を労わりつつ過ごしましょう。どうぞ良い日曜日を。

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Netflix 映像

見たり聞いたり。

今日は少し爽やか。窓を開け放している。向かいの家の屋根は濡れているけど雨のやみ間なのかしら。

この前、友達といろんな場所の話をしていて八景島シーパラダイスのことも出てきた。東京の心理職は非常勤かけもちが多いからいろんな土地にいく。それと子供たちを連れてとかプライベートな話が重なっていく。今は敷地内にホテルがあるのね。前からあったのかな。私がブルーフォールがめちゃくちゃ怖かったという話をしたら友達は知らなくてびっくり。もうないのか。私が言ったのは20年くらい前だからそりゃ変わるよね。J-WAVEでお馴染みだったDJ TAROがイルカショー盛り上げててびっくりした。当時はまだラジオの人たちの声をいっぱい知っていた。今だったら声優さんの声をいっぱい知っている、みたいな感じかも。

カレー沢薫原作のNHKドラマ『ひとりでしにたい』をやっとみはじめた。面白い。綾瀬はるかと松坂慶子のラップバトルが可愛くて可笑しかった。原作も30話まで無料公開中。

Netflix『オールド・ガード2』も見た。冒頭はすごく良かったけど途中から「あれ?あれれ?」となり「えー、まだ続く用に作られた2だったの?」と残念な気持ちになりました。だったらもっとアンディとクインの関係をロマンチックに書いてくれよー。今回から出ているユマ・サーマンとヘンリー・ゴールディングは立ち姿だけでかっこいいが、こちらももっと使い方あったでしょー、と素人の私は思った。が、しかし、きっとこれはこれで、なのだろう。続編だって作られたらきっと見てしまう。この前、トレーナーの先生にシャーリーズ・セロンの筋肉のかっこよさを話した。彼女は南アフリカの生まれで大変な体験をしてきた人なのね。知らなかった。すごい体験を生き抜いてきた人たちの話を聞くとその状況でよくここまで、と思う。ますますまともな政治家が選ばれますように、という思いを強くする。

さあ、今日も木曜日。鳥たちは元気そう。がんばりましょう。