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暑い朝

早朝から日差しが強いなあ。この部屋は冬の晴れた日は暖房要らずだけど夏は恐ろしく暑くなるから普段よりもう一枚日よけを増やさないといけない。と今年もキッチンの小さな窓に布をかけたのに帰ってきたら落ちていた。養生テープじゃだめだっけ。いつもそうしていたと思うのだけど。この家に住んでそれなりに長いのに毎夏困っているとはなにごと。口に入るもの、肌に触れるものは全て冷蔵庫という原則とこの布などで日差しを防ぐ以外の対策を持っていない。もっと暑くて設備の整っていない国もたくさんあるわけだから私は環境に甘えすぎだよなあ、と毎年反省している気がする。とりあえずきゅうりで水分をとった。

開いたままのパソコンのキーをポンッと押すと作業中の画面が出てきた。開いて何もしないまま寝たという痕跡があった。確かに何かをした記憶がない。何か思い浮かんだ記憶はあるがそんなのはすでに記憶の彼方で本当に思い浮かんだのかすら怪しい。

Reading Freudの準備はちょこちょこしているが他の作業が進まない。今みんなで読んでいる『心理学草案』は人文書院の「フロイト著作集」では「科学的心理学草稿」。人文版はいまやKindleで読める。この論稿は精神分析の本より哲学の本で引用されている印象。私が出会うのは大体哲学の本。哲学は歴史を大切にするから起源には常に意識的なのかも?

あとちょこちょこやろうと思って全然進んでいないのは精神分析とアートについての議論。あれやこれやおしゃべりするにはものすごく楽しい領域だからそのノリで進めたいけど時間が足りない。

この前行ったパウル・クレーの展覧会はわりとシンプルな構成で同時代の画家たちとの関係もわかりやすかった。でももうちょっとあれもこれもみたかったな、という物足りなさはあった。クレーは解剖学にも詳しかったらしく、いかにも腑分け、私たちだったら部分対象、という言葉が浮かぶ絵からはいくつかのことを連想した。バラバラとただ置くこと、それと向き合うことは大事だと思う。無理にまとめず。

暑い季節は美術館とかなるべく屋内で過ごしたいものです。行くまでが辛いけど。あー、疲れやすい季節だけどがんばりましょうね。それぞれどうぞお大事に。

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麦茶、紫陽花、クレー

今朝も風がない。どの向きの窓を開けても風が入ってこない。冷たい麦茶を飲む。今年も麦茶を作り始めた。少し前にそろそろかなと思って作ってみたらそれほど消費しなかったからやめてたけどここまで暑くなると需要も増えるだろう。昨日、ごくごく飲んだつもりのペットボトルの水が半分しか減っていなくて自分でびっくりしているのだけど。水分を取るのが下手なせいでいつもどこか不調なのかも。

近所の紫陽花がまだまだきれい。新宿中央公園の大きな紫陽花はだいぶ茶色くなってさらにマダラになってきた、と思ったのだけどあの茶色って別の葉っぱが落ちているのではないかな。紫陽花って立ち枯れることはあるけど葉っぱ自体がポロポロ枯れて落ちることはないだろうから。葉っぱじゃなくて花、あ、花でもないか。装飾花の方。ガクのこと。近所にしても公園にしても私が日々出会う紫陽花は木の下で直射日光にさらされている時間は少ないから茶色に錆びちゃうみたいにはならないけど、ここ数年の尋常じゃない暑さで株の体力も衰えるのではないかしら。自分の体力がどんどん衰えていくから投影しているだけかもしれないけれど。

今度、精神分析がらみでパウル・クレーの話をするので『クレーの日記』をどこに置いたっけと探していた。あの黒い表紙の。と思ったらあれって息子のフェリックスが編集したものだからということでできるだけ元のままの新版が出てた。知らなかった。クレーとカンディンスキーは多分親が好きだったのだろう。実家にあった大きめのカード(というのかわからないけど)を持ってきていて開業したときにオフィスに飾っていた。でも端っこがよれちゃったので今はクリアーファイルに入れている。谷川俊太郎の『クレーの絵本』『クレーの天使』も持っている。クレーはフロイトの20年後くらいに生まれて同じくらいに死んだ人。スイスで生まれたドイツ人でスイス国籍は死んでから認められたんだっけ。忘れてしまった。大抵のことは忘れられていく・・・。

しかし朝から蒸し暑い。バナナを凍らせているからスムージーでも作るか。混ぜるだけだし。熱中症に気をつけて過ごしましょう。