和菓子ってどうしてあんなに魅力的なのでしょう。季節ごとにどうしてこんな形が、どうしてこんな色合いが、と驚くような和菓子がショーケースにたくさん並びます。と書き出すと私の頭のなかにはいろんなお店がポコポコと浮かんできます。
一番はあそこかな、でもこの季節はこっちかな、食べたことないけどあそこのは一度は食べてみたいよね、そういえばあそこでいただいた和菓子はとっても美味しかった、と近所からデパ地下から旅先まで、私の和菓子地図は小さなエピソードと一緒に一気に広がっていきます。
季節の和菓子は大抵高価ですし、一度にいくつもいただくものでもないので、生きているうちに実際に味わえるのはとっても一部でしょう。迷って迷って迷った挙句、結局いつもと同じのを買ってしまうこともしばしばですし。あー、また同じのにしちゃった、今日こそあれを試そうと思って行ったのにな、とお店の名前が書かれた包みを開いて、お茶を入れて、竹の和菓子切りでいただくと、やっぱりこれにしてよかったー、となることもまたしばしばです。
特別なお菓子は失敗したくないので、つい守りに入りますが、そのおかげで味わえる幸せもありますね。
と美味しいもののことばかり考えているときは、あまりやりたくない作業から逃げているというのも世の常でしょうか。
空想チャージがなくならないうちにしあげましょう。今夜も少し雷がなっていますね。どうぞよい夢を。