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旅に出たい

旅に出たい。仕事にきたけど。

日本の全都道府県を旅してきた、というとなんだかすごそうだけど、どこも足を踏み入れたのはほんの一部だし、その土地や人が経験してきたことを私はほとんど知らない。

実際に何度も同じ道を歩いたりして、地形を感じ、少し位置を変えれば景色がグッと変わるとかいうことは知ってる。

でも人と話せばやっぱり知らないことばかり。方言がわからず話す以前に聞き方から教えてもらうこともある。秋田にいったときはホテルの食堂の女性たちがクイズ形式で教えてくれた。

旅は安い宿に泊まるせいかいろんな人との距離が近い。いろんなものをもらったり教えてもらったりする。私の経験では、早朝から土木などの作業にでる人たちと一緒になる宿で、ジュースとかパンとかおにぎりを行くなりくれたりでるときに持たせてくれたりしたところが数件あった。コンビニどころかお店がとても遠い地域は多いのでとても助かる。もちろん自分でも非常食(というかお菓子)を持ち歩いているけど。

あぁ、旅にでたい。まず仕事。

秋晴れですね。良い一日を。

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読書

『百人一首ノート』

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今一度の 逢ふこともがな 和泉式部

もしなにかこころに思うことがあるとき、今日マチ子さんの『百人一首ノート』はよいかもしれません。百人のトップ歌人たちの言葉はそれだけでも十分にパワーがありますが、この本は現代を生きる私たちに寄り添った解釈を美しいカラーの絵で見せてくれます。

もちろん描き方は百人百様なはずです。普遍的なこころの動きを体験する仕方は人それぞれですから。ただ、二次元の世界に自分を重ね合わせて新たな自分を立ち上がらせることも日々私たちはやっています。和歌と絵柄を静かに見つめることで今の自分のこころに少し異なる色合いを見つけたり、その痛みやなにかが誰にでも普遍的に訪れるものであることを知って少しだけ安心したりするかもしれません。

古と今を行き来しながら、出会いと別れ、そしてそのプロセスを少しずつ受け入れながら歩んでいけたらと思います。シェア