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精神分析

朝、読書、漫画

お隣のガラガラが聞こえた。朝には朝のパターンがある。ソファで断続的に寝る起きるを繰り返してしまった。全然朝という感じがしない。身体が昨日の夜のまんまという感じ。リズムを崩すとパターンも崩れる。夏休みに一気に体調崩さないように(ありがち)用心せねば。健やかな毎日を送りたいのさ。

今週は芥川賞、直木賞が話題になるなか寺山修司を読んでいた。大雑把に言えば思春期に俳句、その後に短歌、その後演劇、と表現の場を変えていった寺山修司。個人的な興味は彼の演劇にあるが作品として強烈なのはやはり短歌。『寺山修司全歌集』の後半は特に圧倒される。それにしてもこの人も母に対する想いの強さのハンパなきこと。この人「も」と書いたのは宮崎駿の『君たちはどう生きるか』をみて宮崎駿にもそう感じたから。この題名、覚えられないんだなあ。誰かと話すとき直されてばかり。今もきちんと書かなければと確かめるために「なぜ君は生きるのか」で検索してしまった。重なってはいるけど全然違った。別の本が検索結果に表示された。でも「なぜ君は生きるのか ジブリ」で検索したら「君たちはどう生きるか」が出てきた。よかった。映画もとてもよかった。冒頭、主人公が走るシーンが一番好き。もう最初から母への想いに貫かれているように感じた。感動はそこからというわけではなくこれまでのどのジブリ作品にも描かれてきた疾走シーンと違って今回は死にゆくものの生命の力をすごく感じてものすごく感動した。昔話の王道ともいえる仕組みも散りばめられていてとても楽しくもあった。それにしてもジブリ作品に出てくる料理はいつもなんて美味しそうなんだろう。特にパン。あのパンとバターが食べたいよー。

子供たちはもう夏休み。親たちは大変だ。みんなで子供を見る仕組みができたらいいなと思う。私はNPOで活動していたときにそういう環境が普通にあることを知ってその結果赤ちゃんの頃から知っている子供がたくさんいる。余裕があると成長って面白いと思えるけど親だけで見ていたらルーティンを確保するので一杯一杯だろう。うーん。実用的な助けにはならないけど吉田戦車の『まんが親』を子育て中のみなさんに贈ってあげたりするのはいいかもしれない。ここだけ抜いてもわかりにくいかもだけど「超正しい子供理由!」とかすごく共感できるエピソードばかりだから。

大人も子供もそれぞれ色々あるけどとりあえず無事に過ごそう。良い週末を!