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精神分析

ブックレビューエッセイを読むなど。

鳥がよく鳴いている。元気ってことかな。生きてるってことではある。昨晩の帰り道、大きな木から大きく長くジーって聞こえてピタッとやんだ。思わず見あげた。こんなに木があってもそのひと声だけで夜は静かだった。毎朝毎朝蝉がジュワジュワいってると思いながら歩いているけど転がってるのをみるとほとんどメカだなと思う。それと比べると鳥たちの声の主張豊かなこと。なにかな。私にはわからないけど元気ならいいね。

作って冷やしておいた麦茶を今朝も飲む。花火柄のコップで。黒い液体を入れたらもっと夜空の花火っぽい感じになるだろうけどアイスコーヒーくらいが限界かしら、黒に近い飲み物って。麦茶みたいな空の色のときってあるよね。これは何か起きるのでは、というような不穏な空のとき。今日はどうかな。とりあえず暑いだろう、ということはわかるけど。花火はきれいね。

昔つきあっていた人に誘われたけど行列で入れなかった店にはじめて行った。朝は行列はなかった。モーニングセットを食べた。アイスコーヒーと。おいしくなかった。たいていのものをおいしくないとは思わないのだけどここのはおいしくなかった。行列の目当ては多分パフェ。長居してそうな常連も多そうだからそれで混むというのもあるのかな。おいしくなくて安心した。うまくいかなかったわけだ。その人はいつも「話題」を探し振りまくのが得意だった。

昨晩、ポストを開けるとIPAジャーナルが届いていた。ここですでに何度か書いた米国の精神分析家オグデンの一番新しい本の書評が載っている!しかも書いているのはMichael Parsons、すぐに読み始めた。長い。IPAジャーナルの書評はこんなに長く書いていいものなのか、と思って見直したらブックレビューエッセイだった。

精神分析における読むこと、書くことに対するオリジナリティあふれる探索にますます磨きをかける本書の書誌情報はこちら。

Coming to Life in the Consulting Room: Toward a New Analitic Sensibility, Thomas H. Ogden, London and New York, Routledge, 2022, 175pp., £29.99, ISBN: 978-1-032-13264-8

組織から比較的自由な立場で精神分析臨床を続けながら論文や小説を書くオグデンの患者理解は深い。昨日も書いたがそれは理解を超えたところのなにかで存在に関することだ。彼らがいかに自分を存在させることに苦労しているか、それは思わず出る言葉以外で掴むことはなかなか難しいのではないか、というのは私の実感だが私はそれを書くことでしか前に進めないのだろう、オグデンに従えば。

28度設定だと少し動くと暑い。無理せず、とかいっているうちに色々大変なことになっているができない無理はできないからこのままいこう。皆さんもどうぞご無事でご安全に。