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『横尾忠則 連画の河』展@世田谷美術館

光が入ってきた。新しくしたレースのカーテンが風に揺れている。今朝もくしゃみが止まらない。とりあえずあたたかいお茶と箱根のお土産「箱根の坂」抹茶味。定番。

『横尾忠則 連画の河』展に行った。場所は世田谷美術館。ようやく行けた。1936年生まれの横尾忠則の2023年、2024年の作品がメイン(だと思う)。「連画」は「連歌」とかけているわけだが大変面白い試み。篠山紀信が撮った一枚の写真から連日展開される自由連想世界。楽しかった。88歳、最後の大きい(?)展覧会になるだろうとのこと。

「大きい(?)」は世田谷美術館の大きさが「大きい?」だから?いろんな人に見てほしいなあ。横尾忠則が生きているうちに感想を書けるっていいことな気がする。ご本人はコロナの後遺症が大変らしい。早く回復して描き続けてほしい。連日描き続けることの意義は連日自由連想の世界にいる私にはとても大きいと思える。世田谷美術館で見られてよかった。無駄がないのにゆったりした構成でやっぱりそんなに大きい展覧館ではなかったのがまなおさらよかったのではないかな。企画展の「世田谷でインド」も大変興味深かった。横尾忠則は三島由紀夫を尊敬していることも知った。こんな有名な画家なのにどういう人だか全然知らないからNHKとかでやっている番組をチェックしようと思う。すごくインパクトが、というよりなんていうのかな、とにかく88年間生きて描き続けてきた人の大らかさとか正直さとかスケッチを含め当たり前のように筆を動かし続ける胆力とかなんか包容力がすごかった。今こうして書きながらあそこもう少しじっくり見ておけばよかった、とかいろんな絵が思い浮かんでいる。こうやって連日楽しめるのも素敵なこと。皆さんも機会があればぜひ。

すごく強い光が入ってきた。さっきの光とは全然違う。今日は晴れるのかな。昨日は予報に反して寒かった。部屋の中は蒸し暑くて温度調節難しい。くしゃみはいつのまにか止まった。どうぞ良い一日を。

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木曜日

今日はあまり風がないらしい。昨晩は帰りに少し雨に降られた。最初は一滴二滴という感じで少しずつ降り出した。傘をさす必要のない雨でよかった。靴も雨用ではなかったし、折り畳み傘はリュックの一番下に入っていたから。

久しぶりに喉をやられた。気をつけていても声が出なくなるときがある。昔、5、6人でTDLに行った翌日に掠れた小さな声しか出せなくてスーパーヴァイザーに笑われたことがあった。もうあれから20年くらい経つのか。TDLにも全く行っていない。小さい子がいるおうちのお手伝いとして行ったけどその子ももう大きい。人生あっという間、と思うといつも102歳まで生きた親戚を思い出す。最後の方の移動は車椅子になったけど頭と心は健やかで、亡くなった夫との思い出話を泣きながらし、一緒にどこそこへ行きたかったなどとお話しされる姿を尊敬した。102歳からしたら私はちょうど折り返し地点。うーん。彼女くらい明晰でいられるならそれもいいが多くの場合難しいと思うので長くてもあと30年くらいだろう。となると、急に、あとちょっとではないか、というような気にもなるがやることやっていきましょう。

6月は私が所属する日本精神分析協会の学術大会で発表を二つ。候補生の会向けの講演もある。精神分析家になった人はみんなするやつ。

7月は日本精神分析的心理療法フォーラムという会の大会企画分科会「精神分析とアートの交わり」に討論者としてお誘いいただいたのでそちらもやらねば。岡田温司先生とご一緒できるのは大変嬉しい。『フロイトのイタリア――旅と芸術と精神分析』を再読したい。フロイトがなぜイタリアを必要としたのか。私たちがちょうど読んでいる『心理学草案』が出た頃にフロイトははじめてイタリアへ行った。フロイトはウィーンが嫌いだ、としょっちゅういっていたそうだが本音ではなかったらしい、息子のマルティンがそう書いていた。そしてフロイトの考古学的才能、美術への強い関心も自分には遺伝しなかったと。うむ。そういうのは遺伝ではないが上質だったり本物そのものに触れる機会が多い環境で育ったことはどこかでいいことにつながっていることだろう。私もいいものが見たいな。今だったら世田谷美術館の横尾忠則展にいきたい。

今日もいい景色にたくさん会えますように。