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夏至、衣更、コンポ

朝の風が涼しい。夏至ですね。太陽は一番高いところへ。今日から昼間が少しずつ短くなっていく。体感とは違うけどその事実を知っていると毎年この日がとても寂しい。私の場合、朝の仕事、昼の仕事、夜の仕事があるわけではないけれど「日が長くなりましたね」「夏至ですね」と天候のお話をするのは朝とか昼間にくる人たち。「よく降りますね」ももしかしたらそうかもしれない。夜ってあまりお天気の話しなくないですか?「昨日の雨は大変だった」とか少し前の話をすることはあっても。そんなことないかしら。

衣更、「ころもがえ、ころもがへ」と読むけどこれは初夏の季語ですね。私はここ何年も衣更は少しずつ少しずつ。5月が特にそうだと思うのだけどまだ厚手の上着を来たくなったり半袖でも大丈夫そうな日があったりする。半袖を着て上着を羽織ろうかな、くらいの日に夏服が入っているタンスからその日着る服と似たような数枚をもってきてさすがにもうこれは着ないかなという厚手の冬服をそのスペースに置く。その繰り返しをしているうちにいつの間にかその季節仕様の服がそばにくる仕組み。ずっとしまわれっぱなしの服もあるけどね。つい同じのばかり着ちゃうから。

コロナ禍でオンラインの仕事ができるようにその初期に一気に整えた。その後も少しずつ仕事と生活のバランスを考えながら部屋を変えているが先日、西側の大きな窓に向いたこの大きなテーブルはここでなくてもいいのではないか、と急に力仕事をはじめた。うちの場合、動かさねばならないのはほとんど本なのでいろんなところに本を積み上げ直し部屋のほぼ真ん中にどーんと机を置いてみた。景色が全く変わった。大きな本棚にスペースも見つけた。懐かしい写真たてと写真も。どうしてもっと早くこうしなかったのかしら。でももし最初がこうだったら数年経ってこの前までそうだった場所に移動して「どうしてもっと」とか言っていたかもしれないものね。

三段ボックスの組み立てに苦戦しているときにたいして使っていなかったコンポ(という言い方自体懐かしい)でラジオを聞いていた。東京に来てから結構長くテレビもなかったしずっとラジオ生活だった。よい。音楽のサブスクもやめた。コンポのそばに積んであったCDやたくさんのカセットやMD、これら全部この小さなコンポで聞けるのだから、と場所を変えた大きなテーブルにコンポを置きラジオを聞きCDを聞きはじめた。今日はなぜかずっと一枚だけそばに置いておいたSonny Rollins、Way out west。1957年製作、発表。私が買ったのは1991年。

CDの取り出し口の小さなボタンを押して英語教材を取り出しソニー・ロリンズを入れた。すぐにあの音が聞こえてくることを期待していた。CD ReadingがTrack1とかに変わるのを待った。あれ?表示が変わらない。NO DISCとでた。えー、入れたばかりですよ、ともう一度取り出し口のボタンを押して一度取り出してもう一度入れてみた。CD Reading、でまたNO DISC。なんでやねん。でもこういう動作自体なんか慣れてるわ、と思って数回やったあと電源を落とし、またつけた。小さく何かが回転するような音が聞こえた。CD Reading→CD1。やったー。入れ直す、電源を落とす、ってこういう機器の危機に対する基本動作だよね、と思った。

昨晩は仕事後も会議があったから今日の資料を作る余裕がなかったのにまたどうでもいいことを書いてしまった。資料作りの方を日課にすべきかしら。でもきっと無理。こういう頭空っぽにして手作業する時間が必要なの。ああ。間に合うかな。がんばろう。夏至だよ、一年に数回しか言わないから言っておこう。今日は昨日より涼しい風が入ってくるけど夏至です。みなさんもどうぞお元気でお過ごしくださいね。