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再会

西側の窓を開けた。鳥の声が直接入ってきた。窓の外で溜まり込んでいたような風も。気持ちいい。書き出すと眠気がくる。コーヒーを淹れた。詩を書く友達の手作りパウンドケーキも切ってきた。ラジオからは多分テクノ。昔テクノを勉強しにドイツに行った教え子がいたがなぜドイツだったのか。小さな頃から大変な想いをしていた。テクノにはまってからがすごかった。今思えばあまり年齢も変わらなかった。いつも穏やかに微笑みながらそばにいて少しだけ面白いことをたまにいう人だった。今もその人の話をたまにすることがある。どうしてるんだろうね、とその人を思い出す私たちはなんとなく笑ってしまう。そういう人だった。

隙間時間に出かけた。本当によく笑った。出会ってから30年。連絡をとるとき少しドキドキしたんだ、というとすぐに共感してもらえた。やりとりを続けてきた友だちもいるが卒業以来はじめて会う人もいた。会えばすぐにわかる程度に見かけも変わっていないことに安堵して笑い、震災やコロナだけでなく様々な出来事をそれぞれが生き延びてきたことをみんなでねぎらいあった。小さな大学で毎日のように顔を合わせていた日々を卒業したあと、それぞれが過ごしてきた日々を聞きながらふと交わされるやりとりが当時と変わらずそれにもびっくりしあった。外からみたらだいぶ変わったに違いないけどね、と笑いつつ。入学後間もなく同じ時間、同じ車内でそんなことが起きていたのか、とはじめて知ったのもすごく可笑しかった。私は長生きしそうとか言われながら同窓会幹事にさせられたわりになんの仕事もしてこなかったけどみんなのおかげで今回とてもいい形で再会を果たせた。とりあえずというかなによりもみんな生きていてよかった、という一方で身近で亡くなった人の話をしたりもした。そういう体験が増えてくる年齢でもある。廃部寸前の弱小バドミントン部が数年後優勝を果たすチームになっていたのにも驚いた。私が部長のときは相手チームが私たちに向けるやや見下したイメージ通りのかわいいユニフォームで、しかしそこそこ粘る、が楽しむための戦略だった。強豪相手に意外と粘るから悔しくて泣いてた人もいた。イメージで人を馬鹿にしちゃいけないね、というメッセージは伝わる人には伝わったんじゃないか。

優しくたくましいみんなの日々が今日も豊かでありますように。それぞれの毎日が大切にされる社会でありますように。今朝はNHK俳句、斉藤志歩さん。鑑賞がよすぎて毎回感動しちゃう。楽しみ!