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精神分析、本

早朝『ヒステリー研究』を読んでいた

深夜と明け方の間くらいからスズメが鳴いていた。夏至を過ぎても日の出はまだ早い。「日が短くなったなあ」と感じる日は本当にいつの間にか訪れる。毎日毎日空の変化を感じていたとしても。なつかれくさかるる、あやめはなさく、はんげしょうず・・・と唱えていたとしても。あ、薬の飲み忘れに気づいた。何か唱えるって大事かもしれない。

空から少し暗い色が抜けてきたのをみてフロイト『ヒステリー研究』を読んでいた。新しくした遠近両用のメガネが合わず本を読むのに一苦労、ということで前のメガネを使っている。またメガネ屋さんにいくのに時間作るの辛いな。さてフロイトとブロイアーの共著でありながらその対立点が明確になった『ヒステリー研究』。岩波版だと『フロイト全集2』。1は失語症論。3は心理学草稿。4、5は『夢解釈』。『夢解釈』を精神分析の始まりとすることが多いけどそのエッセンスはその前夜に全て、といえるくらい出揃っている、と思えるほどその後も長く検討が続けられる論点が提示されている。フロイトとブロイアーは二人とも臨床医であったがヒステリーに性的要因を見出すフロイトにブロイアーはつきあいきれなかったようだ。というより実際にアンナ・Oの治療をしていたのはブロイアーであって、強烈に性的な感情を向けてくる患者といたらそこで生じる混乱や衝動に対処することにいっぱいいっぱいになってしまい理論的考察をする余裕などないというのが臨床的リアリティであるようには思う。ましてやそれを性的なものとして捉えるのはかなり勇気が必要なのではないだろうか。今、精神分析を実践する私たちだって性的なものに対する態度は様々な否認と抵抗と共にありその捉え方や表現に決まったものがあるわけではない。性的なものは言葉にすればするほど混乱を生じさせるようなところがあるし。ということを学ばせてくれる本でもあるのだ、これは。精神分析における「重層決定」「情動」という言葉の登場もこの本の理論的部分と言われている。もちろんこれらの言葉自体は他の分野でもすでに使われていた。今読んでいるフランス精神分析の本は「情動」に関する考察でまるごと一冊という感じだし何年経っても謎なのに重要という概念は結構あるものだ。

もうこんな時間。準備準備。今日は再び雨が降りそう?こっちはまだ降っていません。少し涼しいのは助かりますね。どうぞお元気でお過ごしくださいね。