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精神分析

1月9日(火)朝

スッキリ起きたけどしょうが紅茶をいれて椅子に座るなり眠い。能登のみなさんは寒さで眠れていないのではないか。新潟出身の友人が実家で被災し一日避難所で過ごしたそうだ。寒くて眠れなかったそうだ。小さな子を抱えながらの避難、それだけでも色々考えてしまって眠れそうなのに基本的に寒いというのは相当身体にきそうだ。体育館の寒さとか部活をしていた頃を思い出す。きついフットワークでようやく身体が温ってくるほどの寒さだった。相双地区の避難所へ「なごみ」の皆さんと訪問したとき、ケアマネさんが教えてくれた体操をみんなでやった。伴侶を亡くした男性の笑顔をよく思い出す。その人はずっと笑っていた。思えばケアマネさんも被災者だったのだ。これまで一緒に働いてきたケアマネさんは仕事のできる美しく優しい人ばかりだった。生活に寄り添うというのはこういうことなんだなととても勉強になった。

今日はすでに二度手間になることが確定している。昨晩、それに気づいてため息が出た。一人二度手間。何やっとんのじゃ。なんかこうして数字を眺めると数なんか気にしないで、二度でよかったじゃん、と思わなくもないが二度で済めばよいがという気もす流。まあ、そんな心配をするくらいなので色々な失敗は織り込み済みということか。もしど二度で済まなかったら落ち込むだろうが驚きはしないだろう。私って・・・となるのが誰も巻き込んでいないならとりあえずよしとするか。

ぬくぬくするたびに被災地の寒さを想像する。夏には必ず行く。ずっと発信を続けてほしい。しまなみ海道の島々を旅したことがある。水害のあとだった。問い合わせると「是非いらして」といってくれた。宿の人にその時の様子を聞いた。道一本でライフラインの状態が分かれた。「うちはたまたま」とおっしゃっていた。無事だったのだ。被害の跡も目の当たりにした。胸が締め付けられた。石巻、南三陸、相双地区の景色も甦った。崩れ落ちて土の色が違う場所にでた。大きな一軒家の前を通るとき家の中の方と目が合った。その人はそっとカーテンを閉じた。いかにもその土地の人ではない私たちは余計なことをしないことも求められる。そこにマニュアルはない。こうした一つ一つの体験から学び考えていくことなのだろう。

どうか1秒でも早く支援の車両が被災地へ入れますように。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家候補生