カテゴリー
お菓子 舞台

お茶、ケムリ研究室『眠くなっちゃった』

ベッドで雨音を聞いていた。結構しっかり降っている感じ。今日もルピシアの「知覧 ゆたかみどり」。おいしいおいしい言っていたらいただきました。本当においしい。少し低めの75度から80度くらいのお湯でいれるのがおいしいのにぼんやりしていて熱いお湯をいれてしまった。でもおいしい。今朝はまだなくなっていないお土産お菓子にちんすこうとかパンセとかまだどこのかチェックしていないお煎餅とかも追加されたから選び放題。でも今日はあんまりおなかが元気ないらしく「どれにしようかなあ」と眺めただけでお茶だけいれた。おなかが積極的に痛みを訴えてくるわけでもない日は自分の行動で自分の状態を測る感じ。小さい頃から胃腸が弱いわりにお付き合いが下手でおなかに申し訳ない。欲望がね・・・。ポットのお湯を足しながらこの前まで毎日煮出して冷やしておいた麦茶のパックが目に入った。冷蔵庫の麦茶が減らない日が増えていってこの前「もういっか」となったのだ。今日はグループもセミナーもあるけどいつもよりのんびりできる。とりあえず作っておこうかな、と1000mlまで目盛が入っている小さい方の片手鍋に上限ギリギリまでお湯を入れる。本当は1200mlまで目盛が入っている鍋の方が余裕があっていいのだが今ここにある方を使っちゃう。IHなのでタイマーをかける。7分でお湯が沸く。わりとすぐに小さな泡が鍋の底につきはじめる。この鍋でこのまま「6」の熱でいくと7分より少し前に吹きこぼれる。なんとなく見続ける。泡がどんどん増えていく。これが大きな泡になって一瞬でふきこぼれる様子を思い浮かべながら小さな泡が水面を白く濁ったように埋めていく頃に「5」にした。7分はこっちの鍋用設定ではないのだから最初から5分とかにしておけばいいだけなのだが時間に余裕があると動きが鈍くなるのでぼんやりキッチンに立って観察。小さな粒が現れて最初は控えめなのにどんどん数を増やしていく。音も変わる。校庭にひとり、ふたりと出てくる子どもたちがいつの間にか校庭を埋め尽くしていくとか、朝の光をいっぱいに受けて遠くまで見渡せる表参道が用事を済ませて出てきたら遠くまで人でいっぱいだったとかそういうのを思い出す。ふきこぼれるほどに人が溢れてしまいませんように、とやはりガザを思う。

昨晩はケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきのユニット「ケムリ研究室」のno.3「眠くなっちゃった」をみた。場所は三軒茶屋の世田谷パブリックシアター。今回、舞台装置かなにかにトラブルが生じたということで初日があくのが1週間遅れた。私はまた観られないかも、と心配した。ケラさんの舞台だけは絶対に観たいのだがコロナで公演自体がなくなったこともあったし、席数が減ってチケットが取れなかったこともあったし、コロナで私がいく日をいれた数日が公演中止になったこともあった。なので今回も何かあったらどうしよう、と思っていたらあった。心配した。払い戻しになってしまった方々はとても残念だったと思う。こういうのは巡り合わせだなあ。私は今回はラッキーだった。とにかく幕が開いたのはよかった。開いてみたらとんでもなかった。上田大樹さんによるオープニング映像の素晴らしさはいつものことだが今回はあまりの良さに最初から涙が出てしまった。役者の皆さんのほとんどは何度も舞台で見てきている私にとってはお馴染みの猛烈に安心感のある人たちで、振り付けも何もかもが素晴らしくて今思い出しても涙が出てしまう。ストーリーももちろんあるし近未来を描いていたはずが今すでにそんな未来がきてしまった、ということを実感させられるセリフも多かったけどケラさんの舞台は全体としてしか語れない感じ。公演終了の放送が流れても拍手が鳴り止まず、また役者さんたちが出てきてくれて客席はスタンディングオベーション。本当に素晴らしかった。東京は今日の13時でおしまい。是非チェックを。この後の北九州、兵庫、新潟にいくというのもありかも。

今日の雨は舞台の余韻をひきずるのにぴったりかも。東京は雨だけどみんなの住んでいる場所はどうだろう。どうぞ良い一日をお過ごしください。