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読書

『なぞなぞえほん』とか尾久守侑のペソア伝書評とか。

だいぶ涼しくなってきたけどまだ蒸し暑い。つけると寒いし消すと暑いものなーんだ。この時期のエアコン。大人向けなぞなぞだな。小児発達クリニックでADHDやASDの幼児さんのグループを彼らが思春期になるまで担当していたけど(その後は個別)中川李枝子作 、山脇百合子絵の『なぞなぞえほん』(福音館書店)を使ったことを思い出す。楽しかったね。みんなもう成人した。とても大変でとてもかわいかった。こういうのは常にセットだ。お母さん、お父さんもお元気だろうか。いろんなことありましたよね。今もですよ、と笑われそう。

今日は『週刊文春』を買わねば。精神科医で詩人の尾久守侑さんが、澤田直さんの『フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路』(集英社)の書評を載せているとのこと。尾久さんの第4詩集『Uncovered Therapy』(思潮社)もとてもよかったのだが詩集にどう感想を述べていいのかわからず何も書いていなかった。尾久守侑の書く世界は私も普通(何が普通かわからないとはいえ)よりはよく知っている病気の世界でもあり言葉の意味の世界で生きようとするとすぐに迷子になる。記号としても同じ言葉がなんどもリフレインされてそれもまた軽い眩暈を引き起こす。この詩集は最初から順に読むのがいい。尾久守侑のはどれもそうだと思う。リフレインしながら意味を強めていくのではなく意味をずらすようなリフレインが少し不穏。そういう詩人がペソア伝の書評を書くなんてとても素敵。この詩人はあの詩人のことをどう思ったのだろう。読もう。

昨日、ハクビシンを見た、とかハクビシンは駆除の対象である、とか、スーパーでみた景色のこととか、オフィスからも帰り道でもずっと見えていた月について話したこととか、来年シドニーで発表することにしたこととか色々書きたいことはあるけど時間切れ。

あっという間に週末。疲れましたね?私は疲れてます。でもがんばろう。良いこともあるといいですね。