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精神分析、本

ウィニコット「ー家族療法ではなく ーケースワークでもなく ー共有された精神分析」

以前、ウィニコットフォーラムにて発表した原稿を簡略にしたものを一部載せておく。

テーマ「ウィニコットと家族」

ウィニコットの症例といえば(スクイグル・ゲームがふんだんに使われたコンサルテーションの事例集である)「子どもの治療相談面接」と(成人の治療報告である)「抱えることと解釈」、『ピグル』の3冊は、小児科医であり精神分析家であるウィニコットと対話したいときに欠かせない。


特に「子どもの治療相談面接」では『ピグル』において議論の的となった「オンディマンド」という治療設定を選択するときの精神分析家としてのウィニコットの考え、そして「主観的対象」という「ピグル」の発症に関わる発達最早期の赤ちゃんの状況を示す概念について重要な記述がされている。


『ピグル』は、ウィニコットの死後、1977年に出版され
た『ピグル』というニックネームの女の子の精神分析的治療の記録。セッション自体は1964年から1966年にかけて、オンディマントという設定で16回。

 
ウィニコットの二番目の妻、クレアが書いた序文によると、ウィニコットは、この治療を「ー家族療法ではなく ーケースワークでもなく ー共有された精神分析」と記録していた。


ここであえて「家族療法でもなく、ケースワークでもなく」と書かれているのはおそらく、この治療プロセスの重要な要素として、セッションとセッションの間に交わされた両親との手紙や電話による多くのやりとりがあり、そこから読み取れるウィニコットのマネージメントの仕方や母親の態度の変化など、「共有された精神分析」であるそれを読者が別のものとして受け
取るかもしれないことが想定されたからではないか。


 ウィニコットは、家庭や家族を子どもの病気の唯一の原因としたり、治療のターゲットにしたことはない。彼はそれらを「環境」という言葉に含め、発達最早期には環境と個人は融合したユニットであると考えた。そのため、環境が個人を抱えることに「失敗」したり、環境が個人に対して果たすことのできなかった役割については記述したが、それが扱われたのはあくまで転移状況においてである、という点において、この治療は家族療法でもケースワークでもなく、精神分析であると考えたのだろう。

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お菓子 精神分析 音楽

ヴァッフェル、メタル、ヒューム

なんだか夜、暑くありませんでした?まだ服装もお布団も真冬と同じなので暑くて起きてしまいました。二度寝したけどなんか暑かったよねという寝ぼけた感覚がまだ残っています。

今朝も京都若菜屋さんのお菓子。「苺クリームヴァッフェル いちごいちえー一期一会」。これもかわいい。開けるなりいちごクリームのいい匂い。私が大好きな系列のお菓子。「ヴァッフェル」ってワッフル?と思って調べたら

「欧米の伝統的なワッフル生地をさっくりと堅焼きし、芳醇なヴァニラクリームを挟んだ長崎堂のヴァッフェル。 」

という大阪の長崎堂さんのサイトが最初にでてきた。なんと。「ヴァニラ」とくっついておるのですか。若菜屋さんのも美味しいです。ありがとう。

ここのところ思いがけずっと色々大変で仕事が進まない。でもそんな状況にも少し慣れて締切を2つ守ったのは守ったことだけ偉かったと思います。内容はともかく。もうひとつは国際精神分析協会(IPA)のアジアンパシフィック地域の大会で出すパネルの原稿。もうダメだと思って1週間締切を伸ばしてほしいとメールしたらbut no later than Friday 5th Aprilということで2日遅れで出しました。日本語で15分間話す分量から随分減らすことになってしまったけどそういうものなのですね。色々素人すぎるけど今回学んだのは締切に遅れると英語でメールを書く手間が増えるということ。これはこれでめんどくさかった。

Spotifyの2024年のデータを基に、どの国でどのメタル・バンドが最も聴かれているかを示す「現在、世界各国で最も聴かれているメタル・バンドの地図」が話題に。”

というニュースを読みながら「へーおもしろーい」となっていた。

”注意点としては「何をメタルと分類するかによって結果が変わること。”

いやあ、そうでしょうねえ。

アジアンパシフィックの大会でご一緒する国を見てみましょう。

Taiwan:Flesh Juicer , Korea:Madmans Esprit , China: Nine Treasures , India: Bloodywood , Australia: Parkway Drive。で、日本はBabymetal

ふむ。早速インドのBloodywoodを聴いてみましょう。おお、インド音楽要素が強い!のにしっかりメタル。面白い。いいですね。

新しい本を読むエネルギーがないので再読ばかりしていたのだけどなんとなくKindleで読んでいない本を読んでみたのです。そうしたら全然頭に入ってこない。入門書かと思ったら博士論文を書籍化したものでした。博士論文の書籍化って多いけど難しい、素人には。まあ、まずは専門の人に役立つのが大事だからいいのだけど。読んでいたのは

成田正人著『なぜこれまでからこれからがわかるのか ーデイヴィッド・ヒュームを哲学するー』(青土社)。副題と目次からして難しいってわかるだろ、という感じだけど題名が魅力的だったのですもの。

教えて、ご本人、というわけで「普及版」といいながら全然普及しなそうな値段の『デイヴィッド・ヒューム 『人間本性論 第1巻 知性について』 (木曾好能訳、法政大学出版局)を読み始めました。さすが、ひとつひとつ丁寧。そう思ったから買ったんだもんね。ちょっとずつ教えてもらうように読みましょう。

さあ、洗濯は終わりましたが資料作りがもう少し。こんなことしてる場合ではなかったよ。どうか良い1日になりますように。