右側の髪の毛を重く感じた。頭がすごいことになっているときもそんなふうに感じないのに。にしても髪が少なくなった。女性でも髪は減る。昔は黒くて豊かな髪ともてはやされたのに。今思うとああやって黒髪がやたら褒められるの変だよね。ワカメが好きだからとかさ。と書きながらもしかしたらすごいことになっていたりして、と鏡を見たけどまあ普通だった。多分寝ているときに変な格好をして髪と地肌が引っ張られたのだろう。
またどうでもいいことを書いているが昨晩もハラスメントや暴力がなくならないわけについて具体的な出来事に基づいて考えた。そうしたら眠れなくなったが今日も起きられた。意地でも行動を変えないことで自分には責任はないという態度を維持する「ひどい人」をそうとは知らずサポートしてしまう「いい人」たち。とても誠実に女性に寄り添うフェミニストだってそこには含まれる。見えないものを知ることはできない。恐ろしい世の中だな。というか世の中はこうやって恐ろしくなっていくんだな、といえる素材が揃ってきた気がする。揃えたくなくても日々そういう状況を目や耳にしてしまうのが現状。具体的な流れのパターンが見えてくると眠れなくなるほどに苦しいときも一定の冷静さは保たれていると感じる人もいる。そのあり方が解離である場合もあるが人はどうにかこうにか生き延びようとするものらしい。
出来事が起きれば考えざるを得ないはずだが考える力を奪われつつ進行する事態は多い。それまでたくさんお世話になってきたとばかりに人を無邪気に信頼し続けられるような関係ばかりならいいけど現実はそうではない。信頼していたのに、と生活自体が一変してしまう人だっている。そうまでなってもすぐには立ち上がれない。すでに思考停止になっているから。苦しくて眠れない日々を過ごす間もそれを公にしない限りは同じ人物と誰かの無邪気で楽しげな信頼関係を見せつけられる。SNS時代だ。自分もかつてはそうだったと問題をずらしてやり過ごす人だっているだろう。利益が絡み契約がはっきりしていない関係はもっと難しい。「仕事だから」「だから?」と。
「仕事だから」に限らずそこに含まれる物言わせぬ圧力に「だからなに?だったらなにやってもいいわけ?」とはいえないことともしばしばだ。圧力を受け続け少しずつ蝕まれてきた。もう限界、と立ち上がりたいがまずそこから回復しなければならない。そしてその間にも搾取は続くだろうし、その人となにも知らない周りの人たちは、という繰り返しもあるだろう。累積外傷という言い方はしっくりくる。よって悲しいこと苦しいことに終わりはなく大抵悪いのは弱い立場の人という構造は維持される、のか?現状はそうか。本当はそこで生じていることはそんな単純なことではなく気持ちもぐちゃぐちゃぐるぐるとものすごい複雑なのにまず単純な構造にしないと思考停止の仮死状態が続いてしまう。それでも何度も襲ってくる痛みを消せるわけではないのであまりの負担に「次行こー」「前を向こう」と自らを励ましてはズタズタになって戻ってくる人もいる。矛盾する感情に疲労し無気力で動けない日々を過ごしている人もいる。だからまずはシンプルに。自分に扱える範囲を一緒に探そう。でもそのプロセスはあくまで自分の気持ちを殺さないためのものだからそれを忘れてしまわないようにしよう。なんで自分こんなことしてるんだっけ、とひとりで迷子にならないように。「今はこう」「今はここ」少しずつ少しずつ。