窓際のティッシュが揺れていた。少しの風を見つけては喜ぶ季節。酷暑ってすごい言葉。
毎日朝から晩までよく働いている。昨晩は月がもうだいぶ西の方にいて朝の太陽色とは違う深いオレンジ色をしていた。来週が満月みたいだね。
焼菓子月間だった7月、最優秀賞はユヌクレさんのミントとチョコのスコーンかな。超人気店になってしまってからなかなかいくことができなかった大好きでとても思い入れのあるお店。小さな花壇をとても大切に育てているのも好きであの花壇に憧れたまま我が家の花壇は放っておかれている。なんてことだ。私はお取り寄せのスキルに乏しいらしくユヌクレさんがオンラインショップのお知らせをアップしたぞといってみるといつも売切。あっという間に売り切れるらしい。あーあ、と思ってでもみるだけでも楽しいからいってみたらsold outの文字がない!慌てて申込み。そのあとすぐにsold outになった。うわー。ユヌクレさんが長野に行ってしまってからはじめてだー、とワクワク到着を待って、焼菓子たちのかわいい姿を愛でて、スコーンをアルミホイルで包んで3分、外して3分、と書いてあるとおりに温めた。おいしい。そうそうこの味なんだよなあ、と懐かしく感じながらいただいた。このスコーン自体ははじめていただいたのだけど、ユヌクレさんの味というのがあって、なんていうのかなあ、安定感とかバランスの良さとか普通の言葉しか出てこないけどものすごく特別なのに毎日挨拶する相手、しかも少し立ち話もする人という感じ。商品が少なくなってきた静かな時間にフォカッチャを買ったことがあって、それがまた美味しくて、並ばなくても全然おいしいパンがいただけるではないかと嬉しかった。ユヌクレさんはお二人でやっていて、素朴でおしゃれな後ろ姿もとても好きだった。長野の工房はお店にするのかしら。住所からすると茶臼山の方なのかしら。ハイキングついでに行きたい。
山田五郎が死んでしまったせいか昨日はいろんな美術作品が心に浮かんでは消えた。『美術の物語 ポケット版』(河出書房新社)を買ってしまったのだって山田五郎のYouTubeチャンネルの影響。あれだってわりと最近ではなかったか。私はYouTubeをほとんど見ないけど美術の話が聞きたいなというときは山田五郎に頼っていた。ちょうどいい声量でごきげんに語ってくれるからとっても好きだった。最初に知ったのはアド街ック。もう何年も見ていないけどいい番組だよね。私は街歩きが趣味だからあれもほんと楽しかった。あんな教養は持てなくてもごきげんに何かを伝えられたらいいなと思う。精神分析に関してはわりとできているらしく、私の周りのほとんどは全く精神分析のことなんて知らないけど私の話を楽しそうに聞いてくれて「楽しそうで楽しい」と言ってくれる。子供の話を聞くような感じなのかも。私も突然小さい車とか恐竜とか見せられてその説明を一生懸命してくれる子供の話聞くの大好き。聞いているのは内容だけではないから、というのはこの仕事と同じ。山田五郎の番組で知識も得たかもしれないがそれ以上に美術ってめちゃんこ楽しいなと思えたのと同じ。心理療法や精神分析をしていると長い付き合いの中で内容はすごく大変でもどっかごきげんな雰囲気があったり、明るさが混じることが増えてくる。客観性を持てるようになるとそういう瞬間って増えるよね。自分自分だと不機嫌になりやすいのかもね。山田五郎のごきげんさを裏打ちするものについて考えるだけで楽しそうだよ。
さて、今日は木曜日か。暑さにめげずがんばろー。

