カテゴリー
精神分析

ケーキ屋さん

今朝はパティスリーイシノの「秩父かぼすケーキ」。ちょっと不安定な丸みがかわいい。香りもよく美味しい。店主さんは秩父出身で外で修行を積んでからUターンで秩父に開業したとのこと。私が昔住んでいた烏山のケーキ屋さんでも修行されてたって。秩父にUターンしてきた人のインタビュー記事を読んだ。すごいなあ。秩父に帰ることを子供が喜んでくれて安心したという話もいい。子供の環境を変えることってとても気を遣うものね。自分だけだって余裕なくしてしまうし。

秩父は行きやすいからいつも人がちょうどよくたくさんいて私も好き。このパスィスリーイシノのお菓子は本店ではなくて西武秩父駅とくっついている温泉「祭りの湯」で買ってくれたものなんだけどこの「祭りの湯」ではいろんなお店の個包装のお菓子を一つずつ買うことができるのでとてもいい。食事もできるし。とてもいいのだけど、私は食事は地元に昔からある居酒屋さんとかでするのが好きだから「祭りの湯」ができたことで人の流れが変わり結構厳しいのでは、と心配になる。便利な場所ができるとウロウロしなくなるでしょう、私たちって。私の地元も私がいた頃は全く何もなかった駅の向こうにモールができたら「まち」と呼ばれていた中心地はシャッター商店街になってしまった。そのローカルさゆえに映画のロケで使われることはあるけれど。でも秩父の私が心配している数軒は結構クセが強いとか色々特徴があってそれを愛する常連さんもいるようなので大丈夫なのかな。私も個人で商売している身だから色々気になってしまう。

私をケーキ屋さんにたとえるなら精神分析が看板商品で、カウンセリングやスーパーヴィジョンが定番商品で、コンサルテーションが季節限定商品みたいな感じか。精神分析という商品を良いものにするために特別な修行を長年してきた。この看板商品は受け継ぎ受け継がれるものとして磨いていきたい。定番や季節限定はそこで得た学びとそれまでの臨床心理士としての経験から生み出されるから多様な商品なのでかなりいろんなことを試せる。外でのコンサルテーションは私が精神分析家であるとかカウンセラーであるとかはあまり関係なくそこでやることが私を規定する感じ。私側人のアイデンティティは揺るがないけど人に規定される部分があるのも悪くない。終わったあとに「先生ってカウンセラーさんなんですね」とか言われて「実はそうなんですよ」とかいう場合もあるからね。紹介文として知らされていることってそんな重要ではないらしい。「先生って精神分析家なんですね」はないなあ。あまりにマイナー。「精神分析って本当にあるんですか」はあるなあ。やっぱりマイナー。この15年くらいで大きな本屋さんの精神分析の棚はものすごく縮小された。本屋さん自体が縮小したりなくなったりしているというのも大きいけれど。昔はいろんな本をワクワクしながら立ち読みしてもっとワクワクした本をたくさん本屋さんで買えたのにね。日本は精神分析の地元でもないけど、日本の精神分析の歴史をつないでいけるようにがんばりましょう。お求めになる人の数は少なくても会う日数が多いのとそこで生じるインパクトはお互いに絶大なのでそこから生じるアイデアを使って多様な臨床もしていきましょう。いろんな道を歩くことで出会う驚きを楽しんだり、ショックを受けてもそれをじっくり味わうことでなにかをつかんだりそういうことしていきましょう、かね。今日は土曜日。いい一日になりますように。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家