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精神分析

地震

今朝もずっと地震のニュース。首相は「社会経済活動の継続」を呼びかけていたが今それをあえていう必要ってなんだろう。これだけの地震大国で、これまでの大きな被害も知っている世代がそこから学ぶのではなく、見て見ぬ振りをし続けることこそ不安の現れだろう。この状況ならこうなるのが普通だろう、だから今は最低限この言葉かけを、この働きかけを、と当事者ではない方が心を砕くことが人間の心の基本的な作動と思っているが、どんな状況にあっても自分の不安を否認して他者まで視線を向けることをしない人はいる。それはそれで助けが必要な状況だと思うが、政治家がそれでは困る。社会経済活動の継続を危うくしている当人がこの状況で自分に言うべきことをメディアで外に投げるという権力の使い方は間違っていると思う。地震は後発地震だけでなく、これまで大きな被害を体験してきた人たちの記憶を揺さぶることもするだろう。自分だけじゃないから、自分より大変な人はいる、自分ががんばらなくては、と渦中にいる人が思わなくていいような物理的な介入を政治家たちには考え続けてほしい。自然災害は戦争のように防ぐことはできない。普通に生活しているだけの人たちが多く死ぬのを、環境が破壊されるのを私たちはずっと見てきている。だからこそ常に喫緊の課題であるはずなのにやめられる加害を正当化することばかりに時間とお金が使われるのはおかしい。自然災害を含めた環境問題に取り組むことをせず、まるで活動の基盤があるように振る舞うための椅子ではないだろう、政治家の椅子は。どうか被害が広がりませんように。自然以上に、人間が引き起こす被害が広がりませんように。

作成者: aminooffice

臨床心理士/精神分析家