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精神分析

めんどくさい

久しぶりに顔をみて変な一時停止をしてしまった。「あれ?髪伸びた?」「みんなにいわれる」髪は伸びるものなので変な会話だがこういう会話をした。近況報告といってもお互いほぼずっと仕事をしているだけだから「特に変わらないね」「そうだよね」。日本やばくないかなどといいながら、そもそも自分たちの年代でこれってやばくないか、という話をいくつもした。主に男女関係の。「それは私たち的にはひくよね」「うわー、熱い、若い」「自分から拗らせにいってるね、それは」とかいうところの基準が同じで安心した。

私たちの会話は若い頃と比べて「うわ、めんどくさ」という言葉が増えたと思う。私たちの優先順位と私たちが「めんどくさ」と感じるものや人の優先順位は異なる。そのめんどくさい相手や事態にどのくらいエネルギーをさくかという類の話をよくしている気がする。「我が子ならともかく大人の甘えは時々すごくめんどくさいよね、余裕があるときはいいけど」など。

短時間だったけど話せてよかった。「やっぱり直接話さないとね」とたくさん笑ってたくさん手を振って別れた。慌ただしくて美味しいお茶を残してきてしまったけど楽しかった。それにしても直接あっているときの情報量はすごい、と実感する。またすぐに会いたいけどまたしばらく会えない。大人になると一年に一回会えれば会っているほうとなったりするけどどんな頻度でも実際に会って話す機会がこの先もずっとあるといいな。いつ何が起きて会えなくなってしまうかわからないけど。というか同年代の私たちはもう老後を意識した語りをするようになっていた、そういえば。お互い一人だけで営んでいるこの仕事をいつまで続けることができるんだろう、という不安もあるがそれを共有する相手がいるのは幸せなことだろう。

10月は発表が多い。準備は常に不足している。以前だったらもっと焦ったであろうことに「これぞ身の丈いつものこと」と落ち着いてはいるがやばいかもしれん。今日から明日からがんばろう。でも発表が多いということは会う人も多いということ。それは楽しみ。久々にオンラインではない句会はちょっと変わったメンバーで別のアルゴリズムができそう。

しょっちゅう書いてるけど何があっても回復しよう。時間をかけよう。めんどくさいけど落ちても落ちても少しずつ少しずつ。